モジュラーコンパクトレオメータ:
MCR 702e
- 革新的な他の追随を許さない高性能レオメータ
- 1つのレオメータ、2つのドライブユニット、すべてのテストモード
- ねじり、引張、曲げ、圧縮モードのDMA測定に対応
- 最も広範囲な付属品ポートフォリオ
- 高度なレオロジー研究と動的粘弾性測定向けのレオメータ
- 作業スペースの最大化により、共焦点顕微鏡などの光学または機械装置との組み合わせが可能
- 不活性ガス雰囲気でもグローブボックス内での作業が可能
新しいMCR Evolutionシリーズの2つのハイエンドモデル、MCR 702e MultiDriveとMCR 702e Space MultiDriveは、最も汎用性の高いレオメータです。すべての標準的なレオロジーテストモードに加えて、下部ドライブユニットを追加で装備することができます。これは、2つのトルクトランスデューサとドライブユニットを同時に使用してレオロジーテストを実施できることを意味し、研究にさまざまな可能性をもたらします。使用するテストモード、測定システム、アクセサリ、温度制御システムに制限はなく、測定精度にも制限はありません。さらに、MCR 702e Space MultiDriveは最大限の作業スペースを備えているため、アクセサリや追加の装置を使用した作業が容易になります。つまり、このシステムは、現在および将来のあらゆる可能性のあるレオロジーアプリケーションをカバーするのに最適です。
主な機能
1台のレオメータであらゆる粘弾性測定モードに対応
2つのエアベアリングサポート回転駆動ユニットを上下に組み合わせることで、ツインモータートランスデューサ(CMT)モード及びセパレートモータートランスデューサ(SMT)モードで粘弾性測定を実行できます。CMTモードで単一のエアベアリングサポートECモータを使用することで、モータのリアルタイム位置制御(TruStrain™)を最大限に活用し、「従来式」の応力制御試験を実施することができます。SMTモードでは、一方のモーターはトルクトランスデューサとしてのみ動作し、他方のモーターはドライブユニットとしてのみ使用されるため、測定の過渡領域(応力の緩和、起動時のせん断など)でも、また振動測定では振幅と周波数の広い範囲でも、最も純粋な粘弾性測定結果を得ることができます。すべての動作モードを搭載したMCR 702e MultiDriveとMCR 702e Space MultiDriveは、MCRシリーズを完成させ、MCRレオメータを科学的なレオロジー研究で最も引用されている測定装置にすることに貢献しています。

逆回転駆動モードで材料特性評価の新境地へ
逆回転駆動モードでは、駆動部にエアベアリングサポートECモーターとトルクトランスデューサを採用しています。どちらのモータも簡単に逆方向の駆動に設定でき、マイクロスコープを使用したせん断応力下でのサンプルの高度な構造解析を行うために、流動場に発生する滞留域の観察に使用できます。このモードでは、ユニバーサル伸長測定システムを使用して低トルクで伸長テストを行うことができます。逆回転駆動モードにおいて回転速度は単純に「倍」となり、最大で速度差6000 rpmに達し、測定可能なせん断速度範囲を大きく高速側に広げます。

ねじり、引張、曲げ、圧縮モードのDMA測定に対応
下部の回転ドライブの代わりに、下部のリニアドライブを挿入して、専用の測定システムを用いた三点曲げ、カンチレバー、パラレルプレートなどの曲げまたは圧縮モードでDMA測定を実行できます。さらに、フィルムやファイバー、短冊状サンプルなどのサンプル形状に対して、専用の測定システムを用いた引張によるDMA測定と、上部回転ドライブはねじり変形によるDMA測定に対応することができます。さらに、リニアドライブは、熱力学的解析、クリープおよびクリープ回復試験、または緩和試験を実行することができます。DMA機能の詳細はこちらをご覧ください。

最高の今を超える: 以前では考えられなかったアプリケーション用の装置
新しいMCR702e Space MultiDriveは、レオメータサポートプレートの下部と装置の両側に、最大化された独自のワークスペースが備えられています。これにより、アクセサリの取り付けだけでなく、高度な材料特性評価に適した追加の外部装置との接続も簡単に行えるようになりました。例えば、MCR 702e Space MultiDriveでは、共焦点顕微鏡とレオロジーを組み合わせることができます。さらに、レオメータは電子部品ボックスが独立しているため、一定の危険度を持つサンプルの高温測定など、不活性ガス(窒素、アルゴン)雰囲気下でも、スペースが限られている場所やラボのグローブボックスにレオメータを設置することができます。

重要な温度を測定、制御
アントンパール社の革新的な光電子工学テクノロジーを用いて、高精度の温度制御を実現し、測定の最大影響因子である温度を完全にコントロールします。このテクノロジーにより、発光と光起電力効果を利用した非接触型のデータ伝送が可能になります。この技術により、セパレートモータートランスデューサ(SMT)モードや逆回転駆動モードでトルク感度に影響を与えずに温度を測定できます。センサは、測定システム内でサンプルに非常に近い(わずか1 mmの距離)位置に直接配置されているため、サンプル温度とセンサで測定された温度との間のオフセットが減少します。これにより、ステップやランプのような温度変化の中でも、サンプル温度を正確に測定できます。

すべてのアプリケーションに適合する200以上のアクセサリとスマート機能
MCR 702e MultiDriveおよびMCR 702e Space MultiDriveでは、測定システム、温度制御システム、アプリケーション固有のアクセサリーを装着して、標準・高度のレオロジー分析を実施できます。特許技術のツールマスター(Toolmaster™)機能は、接続されたシステムや測定システムを自動的に認識し、最適化します。さらに、クイックコネクト機能により、測定システムを片手で接続できます。この二つの機能によって、求められる設定の最適化に不可欠な非常に高い柔軟性を実現し、手間を最小限に抑えています。

仕様
MCR 702e MultiDrive MCR 702e Space MultiDrive | |||
技術仕様 | 単位 | ECモーター1台の構成 | ECモーター2台の構成 |
ベアリング設計 | - | 空気、微細孔カーボン | |
モーター設計 | - | 電子整流式(EC) - 永久磁石同期モーター | |
変位トランスデューサの設計 | - | 高分解能光学式エンコーダ | |
法線力測定設計 (US Pat. 6167752, 1996) | - | 360 °容量センサ、非接触、ベアリングに完全統合 | |
ベアリングと法線力センサのアクティブ熱管理 | - | あり | あり |
作業モード | - | 複合モータートランスデューサ(CMT) | セパレートモータートランスデューサ(SMT)、 逆回転駆動 [1] |
最小トルク(回転) | nNm | 1 | 1 |
最小トルク(振動) | nNm | 0,5 | 0,5 |
最大トルク | mNm | 230 | 230 |
最小偏向角(設定値) | µrad | 0,05 | 0,05 |
最大偏向角(設定値) | µrad | ∞ | ∞ |
最小角速度[2] | rad/s | 0 | 0 |
最大角速度 最大速度 | rad/s 1/min | 314 3000 | 628 6000 |
最小角周波数 [3] | rad/s | 10 -7 | 10 -7 |
最大角周波数 [4] 最大周波数 | rad/s Hz | 628 100 | 628 100 |
法線力範囲 | N | -50~50 | -50~50 |
温調システムサポートプレートあり(WESP / Space) [5] | - | あり | あり |
寸法(幅 x 高さ x 奥行) | mm | 444 x 753 x 586 Space: 212 x 767 x 554 | 444 x 753 x 586 Space: 212 x 767 x 554 |
重量 | kg | 48 Space: 51 | 58 Space: 61 |
その他の機能 | |||
ソフトウェアの遠隔操作が可能な装置ディスプレイ (機械的・電磁的干渉防止のために測定センサーから独立) | - | あり | あり |
直接ひずみ/ストレスコントローラー | - | あり | あり |
TruRate™ / TruStrain™ (サンプルアダプティブコントローラー) | - | あり | あり |
生データ表示機能(LAOS、波形) | - | あり | あり |
法線力プロファイル(設定及び読み取り) | - | あり | あり |
速度プロファイル、タック、スクイーズ | - | あり | あり |
ギャップの自動/設定(AGC/AGS) | - | あり | あり |
測定治具の電子トリムロック | - | あり | あり |
全自動温度校正 | - | あり | あり |
TruGap™ (実測ギャップの永久制御) (US Pat. 6499336, 2000) | - | オプション | オプション |
T-Ready™ [6] (サンプル温度平衡時間の検出) (US Pat. 8904852, 2011) | - | あり | あり |
Toolmaster™ (治具とアクセサリの測定、ゼロギャップの保存) (US Pat. 7275419, 2004) | - | あり | あり |
測定治具用QuickConnectカップリング (片手操作、ネジなし) | - | あり | あり |
トリミングミラー (360° サンプル死角防止) | - | あり | あり |
装置の3点支持 (工具を使用せずに片手で調整するための3本の頑丈な脚) | - | あり | あり |
測定セルの取付用3点支持 (ぐらつき防止、セル交換後の位置ズレなし) | - | あり | あり |
最大温度 | °C | -160~ +1000 | -160~ +1000 |
最大圧力範囲 | bar | 最大1000 | - |
ねじれと引張のDMAに対応 | - | あり | あり |
リニアドライブに対応 (引張、曲げ、圧縮のDMA) (US Pat. 9574983, 2015) | - | あり | あり |
トライボロジーに対応 | - | あり | あり |
粉末流動・せん断レオロジーに対応 | - | あり | あり |
[1] US Pat. 8453496
[2] せん断応力制御(CSS)モードの場合。測定ポイントの継続時間とサンプリングレートに応じた、せん断速度制御(CSR)モードの場合。
[3] 理論値(1サイクルあたりの持続時間=2年)
[4] 多波機能(測定システムとサンプルに応じて942 rad/s (150 Hz)またはそれ以上)を使用することで、さらに高い周波数も可能
[5] MCR 702e Space MultiDrive: レオメータサポートプレートの下部と装置の両側に独自の最大化された作業スペースを搭載
[6] 使用する温度制御システムにより異なる
標準規格
ASTM
DIN
EN
ISO
European Pharmacopoeia (Ph. Eur.)
US Pharmacopoeia (USP)
DIN EN ISO
標準規格
ASTM
DIN
EN
ISO
European Pharmacopoeia (Ph. Eur.)
US Pharmacopoeia (USP)
DIN EN ISO
アントンパール認定サービス
- 世界各地に350名以上のメーカー認定の技術者がいます。
- お客様の言語でサポート
- ライフサイクル全体にわたる資産の保護
- 3年保証
書類
-
Characterization of Shape-Memory Materials アプリケーションレポート
-
Creep Behavior of Polyamide Immersed in Water アプリケーションレポート
-
DMA: Polymeric Foam Immersed in Fluid Media アプリケーションレポート
-
Determination of Humidity-Dependent E-Moduli アプリケーションレポート
-
How to Characterize Damage in DMA Measurements アプリケーションレポート
関連製品
消耗品 & アクセサリー
消耗品 & アクセサリー
アクセサリー
アクセサリー
お探しの商品が見つからない場合は、アントンパール社の営業担当にお問い合わせください。
お住まいの国からオンラインで購入できるかは、以下のオンライン販売状況をご確認ください。

揮発防止用カバーPP/CP 温度調整デバイス用
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- suitable up to 220 °C and solvent-based samples
- suitable as solvent trap for PP/CP measuring geometries > 25 mm
- suitable as cover for all PP/CP measuring geometries up to 60 mm
- can not be used in combination with active Peltier hood

ADAPTER TD/8P-TD/18PMCR XX2 TO MCR X2
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
to MCR x2 rheometer

MCRレオメータのセットアップ:
エンベロープ密度
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 粉体特性評価のリーディングカンパニーによるエンベロープ密度用セットアップ
- エンベロープ密度計を購入し、レオメータの全機能を利用
- エンベロープ密度測定用のお手頃価格のオプション
- 21 CFR Part 11準拠
- セットアップの自動検出による時間の節約とエラーの排除

標準測定システム CC27/T200/SS
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive

MCR用温度制御:
ペルチェ式温調システム
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 効果的で簡単な加熱と冷却
- 測定部の温度勾配を最小限に抑えた-50~220°Cの温度制御
- レオオプティックスアクセサリーと組み合わせ可能なモジュール型システム
- コーンプレート、パラレルプレート、シリンダー測定システム用

MCR用アクセサリー:
誘電分光計
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- レオロジーと誘電分光法の組み合わせ
- 電場印加に対する物質の応答を調べる
- 物質の構造や挙動に関する情報を得る

MCR用の光学アクセサリー:
レオメータ - 赤外分光計アダプター
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 構造解析及びレオオプティックス用アクセサリー
- お持ちの赤外分光光度計とMCRレオメータを接続できます。
- 化学組成およびレオロジーを分析

レオ共焦点顕微鏡:
MCR 702e Space MultiDriveとレオオプティックス
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 「構造解析」用アクセサリー: レオロジーと共焦点顕微鏡の出会い
- 高度な研究のためのすべての可能性と最大の作業スペースを備えたMCRレオメータ

MCR用アクセサリー:
湿度制御オプション
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 「追加パラメーター設定」用アクセサリー
- 相対湿度が材料の粘弾性挙動に与える影響を制御

ダブルギャップ測定システムDG26.7/T200/SS
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 測定シリンダー B-DG26.7/Q1
- 測定カップ C-DG26.7/T200/SS

MCR用アクセサリー:
コーンパーティションプレート
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- LAOSや過渡試験での粘弾性サンプル向け
- エッジ効果の影響を軽減
- サンプルトリミングによる誤差を低減

ECモーターを2つ搭載したレオメータ向けオプション:
レオマイクロスコープセットアップ
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 滞留域でのフローの可視化
- 手動で調整可能な2つのモーター間の速度分布
- 画像及びビデオデータと粘弾性データのリンクが可能

温度制御:
対流式温度制御システム(-160~+1000°C)
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- -160~1000°Cの溶融体、固体、薄膜、繊維の温度を制御したレオロジー測定と動的粘弾性測定(DMA)用
- 正確で安定した測定結果のための均一な温度分布
- MCR測定システム用:パラレルプレート、コーンプレート、固体ねじりおよび引張による動的粘弾性測定(DMA)、制御された相対湿度など

MCR温度制御システム用アクセサリー:
低温オプション
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 電熱式・対流式温度制御システムとの組み合わせが可能
- 必要な温度に対応したソリューションの選択: -40 °C、-90 °C、または-160 °Cまで対応
- システムの自動構成とエラー防止のためのToolmaster機能

MCR用アクセサリー:
粒子移動速度解析測定
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 「構造解析とレオオプティクス」用アクセサリー
- 流動場の可視化用

MCR用アクセサリー:
レオメータ治具
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- RheolabQCおよびMCRレオメータシリーズ向けの幅広い範囲の測定方式
- 共軸円筒、ダブルギャップ、コーンプレート、パラレルプレートシステム、羽根型、スピンドル、クレブススピンドル
- カスタムソリューションもお気軽にお問い合わせください

MCR用アクセサリー:
DMA測定システム
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 曲げ、引張、ねじり、圧縮モードでの動的粘弾性分析(DMA)向け
- 短冊状サンプル固定治具、三点曲げ用治具、カンチレバー、圧縮システム
- MCR 702e MultiDriveに対応

標準測定システム DG26.7/T200/AL
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive
- 測定シリンダー B-DG26.7/Q1
- 測定カップ C-DG26.7/T200/AL

ディスポーザブル下側プレート L-PP08/D/AL/CTD直径 8mm (10個入り)
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive

標準測定システム CC27/T200/AL
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive

標準測定システム CC17/T200/AL
MCR 702e MultiDrive | Space MultiDrive