マイクロ波分解プラットフォーム:
Multiwave 5000

場合によっては、完全な分解に必要な条件や、サンプルがどのように反応するかを予測することが難しい場合があります。特に、未知のサンプルや頻繁に変化するサンプルを扱う場合はそうです。

Multiwave 5000のデータベースには500以上のメソッドが入っており、作業の負担を軽減します。サンプルタグを使用してアプリケーションを検索すれば、Multiwave 5000が装置上にプログラムを直接提供し、さらにはレシピも推奨してくれるため、デスクでの調べ物やレシピの構築に悩む必要はなくなります。 

500以上のプログラムを収録したメソッドライブラリがプリインストールされており、市場で最も包括的なアプリケーションのナレッジベースにアクセスすることができます。適切なメソッドを開発するために、ラボの貴重な時間を費やす必要はありません。

従来のユーザーインターフェースでは、装置の前に立つたびに何ページものメニューやリストを見なければなりませんでした。 

SmartScreenでは、よく使うプロいｐグラムやメニューへのリンク、実験データへのショートカットを設定するなどして、必要に応じてホーム画面を設定することができます。

Multiwave 5000のホーム画面を設定することで、時間や手間、コストを節約でき、自分専用の装置のように使用できます。

分析化学の専門家でなくても、ラボで酸分解の作業を実行しなければならないことがあります。その場合、簡単に操作できる装置が必要です。

不明点がありますか？画面に表示されているビデオマニュアルを見るだけです。 

プロセス全体を順を追って案内します。

ローターが完全に装着された装置の前に立っているのですが、ドアが閉まっています。

独自のハンズフリードアオープナーでは、ドアを軽く押すだけです。容器やローターを脇に置く必要もなく、肘を使ってできます。

シンプルなことです。Multiwave 5000は、利便性をさらに向上させます。

サンプルの中には、組成が変化したり、反応性が不明であったりと難易度の高いものもあります。 

Multiwave 5000とその各種ローターは、どのような難易度のサンプルにも対応します。欧州品質の最高のパラメーターと最高の反応制御により、最も要求の厳しいサンプルでも完全に分解することができます。 

当社のローター、特にSmartVentテクノロジーを搭載したローターは、食品、飼料、環境サンプルなどの日常的なサンプルから、セラミックス、オイル、ポリマー、石油などの要求の厳しいサンプルまで、幅広いサンプルに対応しています。 

サンプルによっては、マイクロ波による酸分解以外の特別な処理が必要なものもあります。

Multiwave 5000は分解だけでなく、他のサンプル前処理方法や合成も可能です。マイクロ波加熱技術は、これらすべての方法を、従来の加熱方法よりも早く、安全に、清潔に、そしてコスト効率よく行うことができます。 

Multiwave 5000は、将来を見据えた装置です。幅広いポートフォリオを利用すれば、前モデルのローターを引き継いで、セットアップを拡張することができます。

最終的な分解温度とサンプル重量は、分解反応中に発生する圧力によって制限されることが多くあります。

SmartVentテクノロジーは、過圧に対処するための信頼性の高い方法です。 

反応ガスの放出を制御することにより、適用するサンプル量に関係なく、最高の分解温度を達成することができます。

従来の容器では、ライナーの長さ、部品の多さ、洗浄の難しさ、危険な操作性などが、ラボでの問題となっていました。 

各種容量のSmartVent容器の実用的なデザインは、サンプルの計量や試薬の添加から、閉栓、開栓、洗浄まで、すべての操作を簡単にできるようになっています。

工具を使わずにすばやく安全に操作できるので、サンプル前処理を行うラボに新しいレベルの性能と利便性を提供します。  

セットアップはもちろんのこと、部品の位置合わせや清掃も面倒な作業です。ラボで必要な工具が紛失したり、取り扱いに手間取ったりすると、実験の準備に時間がかかってしまいます。

Multiwave 5000のローター、容器、センサーは、手で簡単に開閉することができます。

独自のツールフリーハンドリングにより、容器の開閉が2倍速くなりました。 

元素分析では、多くの場合、超ハイスループットと高速ターンオーバーが求められます。 

アントンパール社のローターは、頑丈で軽量なローターで、小さな設置面積で多くのサンプルを収容できます。

容器の実用的なデザインは、サンプルの計量や試薬の添加から、閉栓、開栓、洗浄まで、すべての操作に影響を与えます。1回で最大64サンプルを分解できます。

特に高温・高圧の環境下では、安全性は絶対に譲れません。 

Multiwave 5000には、セルフチェック、ソフトウェアインターロック、再密閉可能な安全ドアなどのアクティブおよびパッシブな安全機能が搭載されています。こうして、ユーザーと装置を保護します。

各装置は個別に試験が行われていますが、それ以上に、Multiwave 5000は、独立した試験機関からETLおよびGSの「承認済み安全性」証明書を取得している唯一のサンプル前処理用マイクロ波プラットフォームです。

信頼性の高い結果を得るには、適切な温度と圧力の制御が重要です。従来のセンサーでは、設定に手間がかかる、1つの制御方法しか採用していない、容器の制御頻度の低さや基準容器のみでの温度測定が原因で反応が遅いといった問題がありました。 

各ポジションの温度と圧力を制御することにより、包括的な反応制御が保証され、種類の異なるサンプルを同時に分解する際の制御方法も各種用意されています。最新の追加機能: SmartTemp温度センサーおよびSmartVent検出(排気イベントの識別用)。

反応制御の利便性、安全性が向上しました。新しいSmartTempセンサーは、内部温度センサーからの高速な温度フィードバックと、赤外線センサーの利便性を兼ね備えています。 

作業の中断は煩わしく、時間のロスになります。実験が順調に進んでいるか、あるいは実験が終了したかを確認するために、部屋を移動しなければならない場合はなおさらです。

SmartLightは色とモードで、実験の進行中、終了、スタンバイを示します。SmartLinkでMultiwave 5000をデスクトップPC、ノートPC、タブレット、携帯電話に接続すると、リモートで実験をモニタリング、操作できるようになります。

実験が終了したかを確認するためにデスクを離れる必要はありません。遠くから一目見るだけで確認できます。自動通知機能では、ラボ内でも外出先でもいつでも情報を確認できます。