XRDynamic 500による非大気XRDの駆動 – アントンパールにおけるXRDの60年間
2024年、アントンパールのXRDは60周年を迎えます。
1964年に最初の非大気XRD装置を発表し、非大気条件下における材料の構造変化の研究に新たな基準を確立しました。それから60年、当社は市場で最も幅広い高品質の装置を取り揃え、この分野で何千人もの利用者を擁する当社は、非大気XRD装置における誇り高きマーケットリーダーです。さらに、X線源、光学機器、最近では多目的粉末X線回折装置「XRDynamic 500」など、さまざまな製品でX線分析ポートフォリオを拡充しています。
この記念すべき年を一緒に祝いましょう。
2024年にXRDynamic 500をご注文いただくと、ご希望の非大気XRDアタッチメントを無料でお付けします。
2024年1月1日~12月31日の間にXRDynamic 500をご注文いただいた方には、以下の非大気XRDアタッチメントのいずれかを無料でお付けいたします。*
- HTK 1200 N オーブン型ヒーターを利用して、室温から1,200 °Cまでの測定が可能な高温チャンバー
- HTK 16N 加熱ストリップを使用して、室温から1,600 °Cまでの測定が可能な高温チャンバー
- HTK 2000N 加熱ストリップを使用して、室温から2,300 °Cまでの測定が可能な高温チャンバー
- XRK 900 室温から900 °Cおよび10気圧までの研究用反応チャンバー
- TTK 600 -190 °C~+600 °Cの多目的中低温チャンバー
- CHC plus+ -5 °C~+400 °Cの温度、5%~95% RHの相対湿度(10 °C~80 °CのRH限界)で測定可能な中低温・高湿チャンバー。
*こちらをクリックして利用規約をご一読ください。
詳細については、アントンパール・ジャパンの担当者までお問い合わせください。
「XRDエキサイト2024:非大気XRDとその先へ」へご参加ください!
この記念すべき年の目玉は「XRDエキサイト2024」で、この国際科学シンポジウムでは、薄膜や表面回折、SAXSだけでなく、バッテリーやPDF解析など、「非大気XRDやその先」の話題に焦点を当てています。このシンポジウムは、2024年7月9日~11日にかけて、オーストリアのグラーツ工科大学で開催されます。
詳細については、https://www.anton-paar.com/TU-graz/xrd-excitesを参照してください。
是非チェックしてください!
2024年は年間を通してXRD関連の様々なトピックに関するウェビナーを開催します。トピックと日程はこちらをご確認ください。
また、基本的な情報からハンズオンセッションまでを網羅したワークショップも開催します。お住まいの地域で開催されるワークショップの詳細については、アントンパール・ジャパンの担当者までお問い合わせください。
X線回折装置
- 圧倒的なデータ品質と最高の効率性
- 最大限の測定柔軟性を1つのプラットフォームで実現
- 真空で完全に自動化された光学系を備えたTruBeam™コンセプト
XRDynamic 500により、アントンパール社はXRDを次のレベルに引き上げました。完全に自動化された多目的粉末X線回折装置であるXRDynamic 500は、圧倒的なデータ品質と比類のない測定効率を兼ね備えています。直感的に使用できるデザインで、高度な自動化を実現しています。豊富なサンプルステージ、コンポーネント、非大気アタッチメントにより、XRDynamic 500はあらゆる粉末X線回折のアプリケーションに適した多目的プラットフォームになっています。XRDynamic 500を見る
SAXS装置
- 世界をリードするSAXS製品のエキスパート、パイオニア
- 最高のデータ品質を誇るラボ用装置
- アプリケーションに適した最高の柔軟性
アントンパールは60年以上にわたり、ラボ用SAXS装置のパイオニアとしての地位を築いてきました。卓越した技術と柔軟性、そして使いやすさを兼ね備えたアントンパール社の装置は、これまでシンクロトロン施設でしか実現できなかった測定を、お客様のラボでも可能にします。当社は、装置そのものだけでなく、高度なサンプルマウントやステージも自社で製造しています。これにより、お客様は優れた品質と究極の性能を得ることができます。SAXS製品を見る
非大気XRDアタッチメント
- 膨大な選択肢を持つテクノロジーリーダー
- 圧倒的な温度測定精度と均質性
- 経験に裏打ちされた品質
アントンパールは、1960年代以降、非大気X線回折のマーケットリーダーとして、この特殊なXRD分野で卓越した専門性を築いてきました。最先端の幅広い製品ラインナップにより、温度、圧力、相対湿度などを変化させながらサンプルを調べることができます。当社のステージは、ほぼすべての回折計に簡単に取り付けてシステムに完全統合できるため、快適に使用することができます。
非大気XRDアタッチメントを見る
X線光学機器とX線源
- 最先端の蒸着技術
- 多層光学機器及びモノクロメータ製造のグローバルリーダー
- 蛍光X線分析用の標準サンプルに求められるサブアトミックな精度
2019年、AXO DRESDEN社がアントンパールグループに加わりました。多層モノクロメータとX線ミラーの製造で世界をリードするAXO社は、最先端のコーティング技術で20年以上の経験を持っています。世界中の研究グループとの強いつながりと、ソリューションをオーダーメイドで設計する柔軟性を持つAXO社は、X線分析システムの発明者としての経験も豊富です。AXO DRESDEN社は、アントンパールの強みであるX線源や測定装置の製造技術を活かし、お客様の実験タスクに対して的確なソリューションを提供します。AXO社の製品ラインナップを見る
厳選された出版物
アントンパールのX線装置は、様々な分野で最先端の研究に使用されています。ここでは、当社のX線解析装置が引用された最近の出版物の一部をご紹介します。
XRD:
Inversion of quartz solid solutions at cryogenic temperatures.Zandona A, Helsch G, Deubener J.: J Am Ceram Soc. 2020;103:6630–6638. doi.org/10.1111/jace.17393
SAXS:
Deep eutectic solvent in water pickering emulsions stabilised by cellulose nanofibrils.Saffron J. Bryant, et. al.: RSC Adv., 2020, 10, 37023–37027。 doi.org/10.1039/D0RA07575B
AXO DRESDEN:
Laboratory Setup for Scanning-Free Grazing Emission X-ray Fluorescence.Jonas Baumann et. al.: Analytical Chemistry, 2017, 89, 1965 – 1971。 doi.org/10.1021/acs.analchem.6b04449
Experimental verification of the individual energy dependencies of the partial L-shell photoionization cross sections of Pd and Mo.
Philipp Hönicke et. al.: Physical Review Letters, 2014, 113, 163001-163005。 doi.org/10.1103/PhysRevLett.113.163001
X線回折(XRD)
X線回折は、非常に多様な物質を研究するための重要な非破壊分析法です。その最も重要なアプリケーションには、相同定と定量分析、微細構造の解析、結晶構造解析などが挙げられます。ここではその手法を紹介します。記事を読む
非大気X線回折
あらゆる種類の材料は、様々な条件下で化学的及び物理的な挙動を変化させる傾向があるため、非大気条件に関わるパラメータ(温度、圧力、雰囲気、湿度など)を変化させることで、XRDの実験に新たな知見を加えることができます。記事を読む
SAXSによるナノ構造解析
SAXSは、タンパク質、高分子、ナノ粒子分散液などのナノ構造サンプルを非破壊で調べることができる手法です。この手法では、サンプルの前処理がほぼ必要ないため、物質をそのままの状態で測定することができます。記事を読む