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食品レオロジー
食品の粘弾性特性の測定は、原材料の品質評価、加工中の材料の挙動の予測、貯蔵及び安定性要件への対応において、重要性を増しています。
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食品の粘弾性分析は、消費者の期待に応える製品の適切な食感を特定するうえで役立ちます。これには、「サイコレオロジー」としても知られる口当たりと飲みやすさが関係します。その意味で、食品レオロジーにより、製品に期待される「感触」、例えば特定のクリーミーさや硬さ、ジューシーさや滑らかさ、または歯もろさや柔らかさなどを作り出すことが可能になります。この結果、お客様の会社が得意とする独自の感触によって、消費者が常にお客様の製品を選ぶようにすることができます。アントンパール社のレオメータと粘度計は、食品レオロジーの分野の非常に幅広いアプリケーションにおいて、理想的な選択肢です。
食品のライフサイクル
生産(混合と配分)
大量の原材料が調理済み食品に変換されます。この段階で、製造及び生産工程を完全に管理することが重要となります。適切な成分の選択、適切な濃度の調整、適切な下処理及び温度の選択は全て、高品質な製品を作るうえで欠かせません。
アントンパール社では、お客様の製品の一貫性及び品質の維持を可能にする 粘度計とレオメータ製品を 幅広くご用意しています。
貯蔵
生産した食品の品質を確実に保持するには、貯蔵条件とそれらが製品に及ぼす影響を知る必要があります。この場合、包装材料も重要です。特に食品の安全、顧客満足度、食品保存、食品廃棄物の低減が重要です。
成分の沈殿及び偏析挙動(貯蔵可能期間)を測定することにより、例えば、製品の長期的な品質を確保できます。アントンパール社の適切なレオメータをご使用いただくことで、製品の安定性を達成・維持することが可能になります。
アプリケーション
生産チェーンの最後の段階は、消費者による製品の消費です。食品の粘弾性特性は、塗りやすさ、注ぎやすさ、及びスムーズな流れなど測定可能なパラメーターに直接つながり、そして飲みやすさや口当たりなどの消費者の感覚にも結びつきます。
アントンパール社は、適切な粘度計とレオメータによって顧客満足度を最大化するお手伝いをします。
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ソリューションを見つける
ソリューション メリット 装置 例えば小麦粉のような粉体材料は、粉体混合工程中に偏析または脱混合する傾向にあります。
粉体流動セルを使用して、サンプルの偏析、壁面摩擦の挙動を分析します。
原材料の配合を調整することで変化した粉体の流動挙動を原因とする製造工程の問題を回避できます。
加工前に原材料のアラビアガム溶液の正確な粘度を明らかにして、適切な増粘/乳化/安定化挙動などを確保します。
シングルポイントの品質管理チェックとフローカーブ測定をすばやく行います。また、品質管理パラメーターとして降伏点を測定します。
様々なアプリケーションにおける原材料の適切な粘度確保に必要な量を見つけることができます。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
- RheolabQC
- MCR 92
- MCR 102e/302e
- MCR 702eマルチドライブ
様々な製造段階を管理するため、異なる温度における原材料のアラビアガム溶液の適切な粘度をどのように調整すればよいですか?
シングルポイントの品質管理チェックとフローカーブ測定(温度依存の測定)をすばやく行います。また、品質管理パラメーターとして降伏点を測定します。
様々な製造段階での製造温度に応じて、適切な粘度の確保に必要な量を調整します。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
- RheolabQC
- MCR 92
- MCR 102e/302e
- MCR 702eマルチドライブ
当社の果汁/果肉ピューレ、シロップの入荷液体原材料の粘度は適切でしょうか?
シングルポイントの品質管理チェックと、流体挙動及び降伏点のマルチポイントの測定をすばやく行い、品質を管理します。
成分を調整して、様々な製造段階における効率と入荷液体材料の適切な品質を確保します。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
- RheolabQC
- MCR 92
- MCR 102e/302e/502e
- MCR 702eマルチドライブ
糖や脂肪を減らしつつ同じ食感を維持するには、どうすればよいですか?
様々な配合でフローカーブを測定し、元の製品と同じ粘度を達成できるかどうかを調べます。
食感と粘度は関連しています。粘弾性測定は、食感に関する情報を把握できる、簡単で時間のかからない方法です。
アイスクリームの官能属性(サイコレオロジー)を予測するには、どうすればよいですか?
振動温度測定(振動式サーモレオメータ、OTR)を行うことで、アイスクリームのサンプルの硬さ、クリーミーさ、さらにすくいやすさも調べることができます。
官能属性とレオロジー量には大きな相関関係があるため、新しい配合の評価や品質管理にはレオロジー分析が不可欠です。
チョコレート製品の適切な成分(乳化剤やココアバター)を調整するには、どうすればよいですか?
シングルポイントの測定と粘度カーブの測定を行って、すばやく品質管理チェックをします。
チョコレートの適切な成分を選択し、チョコレート製品の理想的な硬さと食感を実現します。
チョコレート製品の特性評価を行う際、IOCCCの方法に従うにはどうすればよいですか?
フローカーブと温度依存の測定をIOCCCに従って実施します。
IOCCCの方法に従って粘度を分析します。
チョコレートバーやチョコレート製品を製造する際、チョコレートの最適なコンチング工程や表面のコーティング(均一な表面にするため)を達成するにはどうすればよいですか?
事前設定された温度で、フローカーブ測定と降伏点測定を実施します。
コンチングやコーティングなど、理想的な加工を実現するには、チョコレートに適切な成分と成分量を選択します。
- ViscoQC 300
- RheolabQC
- MCR 92
- MCR 102e/302e/502e
- MCR 702eマルチドライブ
ヨーグルトとサワークリームの適切な加工性を確保するには、適切な種類の牛乳(例: 脂肪含有量、乳タンパク質カゼイン)、濃度、組成、牛乳の下処理、種菌、及びインキュベーション温度をどのように選べばよいでしょうか?
シングルポイントの品質管理チェックとフローカーブ測定をすばやく行い、降伏点とチキソトロピー破壊係数を調べます。
様々な製造段階での適切な粘度確保のために、成分を調整します。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
- RheolabQC
- MCR 92
- MCR 102e/302e
- MCR 702eマルチドライブ
製造と生産工程、及び最終製品の品質を管理するため、ビスケット/パンの生地の適切な粘度を見つけるにはどうすればよいですか?
品質管理のパラメーターとして、フローカーブ(時間依存及び温度依存の測定)を調べます。
最終製品及び様々な製造段階の適切な粘度を確保するために必要な成分量を調整します。
グルテンフリーのパン生地の粘度を調べるにはどうすればよいですか?
線形の粘弾性範囲内の周波数分散を行います。
標準的なパン生地と比較して、必要な3Dネットワーク構造が作られることを確認してください。
サンプルを壊さずにプリンゲルのレオロジーを測定するには、どうすればよいですか?
線形の粘弾性範囲内の振動周波数測定は、サンプルを壊すことはありません。
回転測定を行うと、サンプルの構造が壊れる可能性があります。粘弾性範囲内の振動測定を実行することにより、構造の破壊を防ぐことができます。複素粘度を導き出すには、必要に応じてCox-Merz規則を適用できます。
とても大きな粒子を含むミートソースの粘度を測定するにはどうすればよいですか?
特殊な設計のボール測定システムを使用して測定します。
ボール測定システムでは、大きな粒子を含むサンプルについて、ボールの1回の回転内で流動特性を評価できます。
サンプルの前処理中に構造を壊さずに、ギリシャヨーグルトの降伏点を測定することはできますか?
先端の鋭い4枚羽のスターラーを測定システムとして使用します。
バルクヨーグルトの構造を圧潰したり非可逆的に変化させたりすることなく、先端の鋭い羽がヨーグルト内を静かに移動します。
でんぷんのペースト化温度と最終粘度を測定するにはどうすればよいですか?
アントンパール社のスターチセルを使用し、温度を上昇させてでんぷんのペースト化挙動とゲル化挙動を分析します。
でんぷんのペースト化挙動の測定に必要な高速の昇温と冷却は、電気ヒーターによる急速加熱機構と循環恒温水槽による急速冷却機構を併用します。特殊形状のスターラーによって液相時のサンプルの沈殿を防止します。
せん断時のエマルション滴の力学を観察するにはどうすればよいですか?
マルチドライブ顕微鏡アクセサリーを使用します。回転測定または振動測定を実行して、測定中のエマルション滴の挙動を観察します。ツインドライブレオメータのカウンターローテーションモードを使用して、2枚のプレート間の滞留域に焦点をあてることが可能です。これにより、測定全体を通じて同じエマルション滴を観察できます。
エマルション滴の破壊により、様々な状況下におけるエマルション内の液滴マイクロ構造の安定性を把握できます。
包装フィルムの表面を損傷(例: 不均一な表面)のない高品質なものにするにはどうすればよいですか?
粘弾性測定を実行して使用されている原材料の粘弾性を特性評価し、加工条件を最適化します。
製造したフィルムの品質を、表面に欠陥のない一貫したものにできます。
様々な食品に使用される包装フィルム(水または油と接触)を、様々な環境条件(熱帯/乾燥/寒冷気候)で全貯蔵期間中に一貫した品質を維持できるようにするには、どうすればよいですか?
制御された温度、様々な湿度条件、または浸漬下で、DMA測定によりフィルムの機械的性能を分析します。
気候条件や包装された食品と包装材料との間の潜在的接触に影響されることなく、消費者に良好な状態で製品を届けることが可能になります。
包装フィルムが使用中に破損しないようにするにはどうすればよいですか?
引張試験を実行して、引張破壊応力や破断応力を測定します。動的機械分析を実行して、フィルムの脆性を調査します(測定される減衰率に示される)。
製品要件に合わせたより良い材料を選択することに基づいて、製品品質が向上します。
射出成形による飲料の理想的なプリフォームを作成する際、PET及びリサイクル品または追加バリア材料の適切な粘度特性及び粘弾性特性を確保するにはどうすればよいですか?
粘弾性測定を実行して、原材料のせん断粘弾性及び伸長粘弾性特性を測定します。
粘弾性特性を把握することで適切に積層されたプリフォームを作ることができ、これにより、安定した製造工程と、飲料に使用されるボトルの一定した製品特性(例: 一定した低ガス透過性)を確保できます。
ブロー成形及び押し出しブロー成形プラスチックボトルの製造で、加工条件と鋳型設計を最適化する適切な材料パラメーターはどのように得られますか?
せん断粘弾性及び伸長粘弾性測定方法を使用して、関連する粘弾性パラメーターを調べます。
最適な材料コストと製造コストで、高い製品品質を確保できます。
食品/飲料の包装アプリケーション(例: 飲料、フィルムなど)に適切なPETグレードをどのように見つけることができますか?
PETグレードは固有粘度によって定義されるため、固有粘度を測定します。
固有粘度(及び他の多くのポリマーパラメーター)は、外部PCがなくても自動的に計算されます。その他のメリットは、運用コスト削減(サンプル、溶剤、エネルギー消費の低減)と優れた化学耐性です。
サラダソースのスパイスが保存中に沈殿しないようにするにはどうすればよいですか?
振動周波数分散によって粘弾性特性を評価します。低い周波数で、その配合が3D構造を形成しているかどうかを確認できます。弾性率の勾配は、0の傾向になる必要があります。
長期にわたる貯蔵試験を、簡単で時間のかからない粘弾性測定(安定性試験など)に置き換えることができます。
パンに塗りやすいヘーゼルナッツクリームの適切な配合/成分は、どのように見つけることができますか?
ヘーゼルナッツクリームがパンに塗られるせん断速度を推測します。
ヘーゼルナッツクリームをパンに塗りやすい、適切な硬さと粘度を見つることができます。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
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- MCR 102e/302e/502e
- MCR 702eマルチドライブ
ヘーゼルナッツクリームの理想的な口当たり(サイコレオロジー)を見つけて作り出すにはどうすればよいですか?
様々なせん断速度と温度で粘度を測定します。
成分を調整して、ヘーゼルナッツクリームが消費者にとって望ましい口当たりになるようにします。
- ViscoQC 300
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スプーンですくった時にすぐにこぼれてしまわないように、ジャムの固体挙動を得るにはどうすればよいですか?
流体挙動の品質管理パラメーターとして、降伏応力のマルチポイントの測定を行います。
ジャムがスプーンに収まってこぼれず、しかしパンに塗りやすいように、硬さを変えます。
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ケチャップ/マヨネーズがフライドポテトから流れ落ちないようにするにはどうすればよいですか?
3インターバルチキソトロピー試験(3ITT)を使用し、ボトルから調味料を出すシミュレーションをして、様々な配合を調べます。
3ITT試験で、様々な条件下(静止 - 高せん断 - 静止)で粘度を測定して、構造回復を調査します。
マヨネーズはボトルから簡単に流れ出る必要があります。
品質管理パラメーターとして降伏点を測定します。
成分を調整してマヨネーズをボトルから出す適切な粘度にします。
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飲み込むのが困難(嚥下障害)な患者のための流動食として適切、かつ望ましい飲みやすさの感触(サイコレオロジー)を見つける必要があります。
シングルポイントの品質管理チェックをすばやく行い、流体挙動のマルチポイントの測定を行います。
成分とその量を調整して適切な粘度になるようにし、飲み込むのが難しくならないようにします。消費者にとって最適で滑らかな口当たりを見つけます。
- ViscoQC 100
- ViscoQC 300
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お客様に当てはまる状況が見つからない場合はアントンパール社がお客様の課題を解決します。 詳細については、㈱アントンパール・ジャパンにお問い合わせください。
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3年保証
- 2020年1月1日から、アントンパール社の全ての新しい装置*には、3年間の修理サービスが含まれます。
- お客様は、予期せぬコストを回避し、常に安心して装置をご利用いただけます。
- 保証に加えて、幅広い追加サービスとメンテナンスオプションもご用意しています。
*使用されているテクノロジーにより、決められた期間ごとにメンテナンスを必要とする装置があります。該当する装置について3年保証をご利用いただくには、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
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教育リソース
食品レオロジーの応用例
食品レオロジーのウェビナー
食品の流動特性の評価
食品の粘弾性特性は、お客様のビジネス要件だけでなく消費者ニーズを満たすためにお客様が食品に求める特性の定義に役立ちます。製造ラインでの品質管理や工程管理から新製品の開発工程における特定の測定まで、一貫性と再現性を実現すると食品の品質が確保され、消費者のロイヤルティも保証されます。今すぐ登録し、アントンパール社の粘度計とレオメータがどのようにお客様の食品の流動特性の評価を支援するかご確認ください。
このウェビナーでは、以下について学習します。
- 食品の製造、加工、品質管理における食品の粘弾性特性の重要性
- サイコレオロジー: 消費者が期待する、食品の理想的な口当たりを見つける
- 食品レオロジーの応用例
言語: 英語
講師: Pablo Zardoya-Laguardia博士、Markus Nemeth
食品の特性評価に関するウェビナー録画