マイクロ波分解システム：
Multiwave

1つのマイクロ波分解システムであらゆるサンプルに対応

Multiwave 7101/7301/7501では、食品、環境、ポリマー、化粧品、医薬品、地質、化学、石油化学など、あらゆる種類の試料を分解できます。同じメソッドを使用して同時に分解することも可能です。ブランク値が低く、残留炭素量が少ないため、元素分析が容易になります。高温・高圧仕様 (300 °C、199 bar) により、マグネトロン出力が反応性サンプル用に自動調整されながら、無制限の分解性能が得られます。強力な撹拌で浮遊サンプルの分解を促進します (オプション)。

要求の厳しいサンプルの簡単な分解

PDC (加圧分解チャンバー) はサンプル前処理のワークフローに革新をもたらします。

• 天秤の上にバイアルを置く 
• サンプルの重量は装置に直接転送
• 分解試薬を加え、プラグオンキャップでバイアルを覆う
• 充填したPTFE-TFMラックは蓋をされたPTFEライナーに入れ、安全に移動可能 (<1 kg)
• ほとんどの開閉操作はソフトウェアによる自動制御 
• 自動加圧、圧力解放、酸性ヒューム除去
• 容器の圧力密閉により交差汚染を防止

マイクロ波分解システムは、すぐに使用できるメソッドとカスタマイズされたアプリケーションサポートを備えているため、メソッドの開発はかつてないほど容易になっています。 

あらゆる分析作業に適したマイクロ波分解システム

Multiwave 7101/7301/7501マイクロ波分解システムは、異なるPTFE-TFMラックに対応できるため、1回の実行で最大28のサンプルのマイクロ波分解が可能です。一か所で最大4 gのサンプルの分解が可能です。バイアルの種類は豊富で、日常的な作業にはブランク値の低い薄手の石英バイアルや、ディスポーザブル ホウケイ酸バイアルを使用します。特殊な用途に使えるPTFE-TFMバイアルもあります。揮発性分析物を扱う場合は密閉式石英製容器を使用します。

省スペースで安全

設置面積の少ないこれらのマイクロ波分解システムは、ラボスペースを節約します。水冷機能が内蔵されたMultiwave 7301と7501は、さらに省スペースです。Multiwave 7101/7301/7501は冗長安全システム、フォールトトレラントソフトウェア、ウィンドウシールド、およびドリップカップなどの複数の安全機能を備えており、市場に出回っている同種のマイクロ波分解シスの中で最も安全な装置です。

通信とコンプライアンス

分析完了やイベントに関する自動メール通知機能など、いくつかのスマートな機能により、最新の分解状況状態を常に把握することができます。VNCを使用して遠隔地からPC、スマートフォン、タブレットで機器を制御。USP <232/233>、ICHQ3D、European Pharmacopoeia 5.20など、様々な標準メソッドが既に本装置で利用可能です。このソフトウェアはCFR 21 part 11に準拠しており、包括的なPharma Qualification Documentationパッケージもご利用いただけます。

Multiwave 7501: 厳しい要件が求められるサンプルに対応

王水の分解を行ったり、HClを試薬として定期的に使用していませんか？そうであれば、Multiwave 7501が最適です。改良部品と拡張された自動洗浄手順により、耐腐食性が向上し、最も要求の厳しいサンプルの分解も可能になりました。