XRDynamic 500による非大気下XRDの推進 – アントンパールにおけるXRDの60年間
2024年、アントンパールのXRDは60周年を迎えます。
1964年に最初の非大気下XRD装置を発表し、非大気条件下における材料の構造変化の研究に新たな基準を確立しました。それから60年、当社は市場で最も幅広い高品質の装置を取り揃えています。この分野で何千人もの利用者を擁する当社は、非大気下XRD装置における誇り高きマーケットリーダーです。さらに、X線源、光学機器、最近では多目的粉末X線回折装置XRDynamic 500など、さまざまな製品でX線分析ポートフォリオを拡充しています。
この記念すべき年を一緒に祝いましょう。
高温XRDの環境ヒーターに新たなベンチマークを確立
この記念すべき年に、アントンパールは高温X線回折(XRD)用環境ヒーターの新たなベンチマークとなるHTK 1500高温チャンバーを発表します。HTK 1500は、結晶性粉末やバルクサンプルを含むあらゆる種類のサンプルを、最高1,500 °Cまで均質に加熱することができます。このため、精度に妥協することなくここまでの高温を実現する、市場で入手可能な唯一の真の環境ヒーターとなっています。
詳細はこちらをご覧ください: 高温チャンバー:HTK 1500
X線回折装置

- 圧倒的なデータ品質と最高の効率性
- 最大限の測定柔軟性を1つのプラットフォームで実現
- 真空で完全に自動化された光学系を備えたTruBeam™コンセプト
XRDynamic 500により、アントンパールはXRDを次のレベルに引き上げました。完全に自動化された多目的粉末X線回折装置であるXRDynamic 500は、圧倒的なデータ品質と比類のない測定効率を兼ね備えており、直感的に使用できるデザインで、高度な自動化を実現しています。豊富なサンプルステージ、コンポーネント、非大気下アタッチメントにより、XRDynamic 500はあらゆる粉末X線回折のアプリケーションに適した多目的プラットフォームになっています。XRDynamic 500を見る
SAXS装置

- 世界をリードするSAXS製品のエキスパート、パイオニア
- 最高のデータ品質を誇るラボ用装置
- アプリケーションに適した最高の柔軟性
アントンパールは60年以上にわたり、ラボ用SAXS装置のパイオニアとしての地位を築いてきました。卓越した技術と柔軟性、そして使いやすさを兼ね備えたアントンパールの装置は、これまでシンクロトロン施設でしか実現できなかった測定を、お客様のラボでも可能にします。当社は、装置そのものだけでなく、高度なサンプルマウントやステージも自社で製造しています。これにより、お客様は優れた品質と究極の性能を得ることができます。SAXS製品を見る
X線光学機器とX線源

- 最先端の蒸着技術
- 多層光学機器及びモノクロメータ製造のグローバルリーダー
- 蛍光X線分析用の標準サンプルに求められるサブアトミックな精度
2019年、AXO DRESDEN社がアントンパールグループに加わりました。多層モノクロメータとX線ミラーの製造で世界をリードするAXO DRESDENは、最先端のコーティング技術で20年以上の経験を持っています。世界中の研究グループとの強いつながりと、ソリューションをオーダーメイドで設計する柔軟性を持つ同社は、X線分析システムの発明者としての経験も豊富です。AXO DRESDENは、アントンパールの強みであるX線源や測定装置の製造技術を活かし、お客様の実験タスクに対して的確なソリューションを提供します。
厳選された出版物
アントンパールのX線装置は、様々な分野で最先端の研究に使用されています。ここでは、当社のX線解析装置が引用された最近の出版物の一部をご紹介します。
XRD:
Inversion of quartz solid solutions at cryogenic temperatures.Zandona A, Helsch G, Deubener J.: J Am Ceram Soc. 2020;103:6630–6638. doi.org/10.1111/jace.17393
SAXS:
Deep eutectic solvent in water pickering emulsions stabilised by cellulose nanofibrils.Saffron J. Bryant, et. al.: RSC Adv., 2020, 10, 37023–37027. doi.org/10.1039/D0RA07575B
AXO DRESDEN:
Laboratory Setup for Scanning-Free Grazing Emission X-ray Fluorescence.Jonas Baumann et. al.: Analytical Chemistry, 2017, 89, 1965 – 1971. doi.org/10.1021/acs.analchem.6b04449
Experimental verification of the individual energy dependencies of the partial L-shell photoionization cross sections of Pd and Mo.
Philipp Hönicke et. al.: Physical Review Letters, 2014, 113, 163001-163005. doi.org/10.1103/PhysRevLett.113.163001
SAXSによるナノ構造解析

SAXSは、タンパク質、高分子、ナノ粒子分散液などのナノ構造サンプルを非破壊で調べることができる手法です。この手法では、サンプルの前処理がほぼ必要ないため、物質をそのままの状態で測定することができます。記事を読む
X線分析ソリューションをLinkedInで

最新の業界ニュースや興味深いアプリケーションをチェックできます。X線を使った材料特性評価の分野における最新情報を、アントンパールとAXO DRESDEN社のアプリケーションエキスパートが直接お届けします。LinkedInページをフォローすると、最新情報が得られます。詳細はこちら