X線分析ソリューション

X線分析ソリューション

学術界・産業界のあらゆる課題に対する当社の答え

アントンパールは、X線回折(XRD)、小角X線散乱(SAXS)、最先端のX線光学系における60年の経験を活かし、あらゆる課題に対応するX線解析ソリューションを提供しています。当社の最先端のX線装置は、学術界や産業界の様々な分野のお客様にご利用いただいています。アントンパールのX線特性評価分析ソリューションがどのようにお客様のお役に立てるか、ぜひご覧ください。


純粋な輝き – アントンパールの新しいSAXSシステム

アントンパールより、最新世代のSAXSシステムであるSAXSpoint 700とSAXSpoint 500について発表いたします。 

SAXSpoint 500は、革新的なX線テクノロジーとクラス最高のビームデリバリーシステムにより、難しいサンプルにも対応し、ナノスケールの構造解析を可能にします。 

SAXSpoint 700ではさらに一歩進み、大気または非大気条件下で、ほぼあらゆる材料を柔軟に分析することができます。広々とした測定チャンバーを備えたこのSAXSシステムは、実験に無限の可能性をもたらします。

詳細はこちら:SAXS装置 


SAXS Excites & XRD Excites 2026:ぜひご予定ください

2026年4月13日から16日まで、オーストリアのグラーツで開催されるSAXS Excites & XRD Excitesシンポジウムにおいて、アントンパールはSAXS、粉末XRD、非大気下XRDの分野における最新の成果についてお話いたします。 

X線解析分野の専門家、若手研究者、オピニオンリーダーが、お客様のご参加を心よりお待ちしております。また、4月17日開催予定のNA-XRDワークショップ(オプション)にご参加いただくと、非大気下XRDに関して、さらに詳しくご理解いただけます。 

詳細はこちら:www.anton-paar.com/saxs-xrd-excites


X線回折装置

  • 圧倒的なデータ品質と最高の効率性
  • 最大限の測定柔軟性を1つのプラットフォームで実現
  • 真空で完全に自動化された光学系を備えたTruBeam™コンセプト

XRDynamic 500により、アントンパールはXRDを次のレベルに引き上げました。完全に自動化された多目的粉末X線回折装置であるXRDynamic 500は、圧倒的なデータ品質と比類のない測定効率を兼ね備えており、高度な自動化を実現しています。XRDynamic 500は、豊富なサンプルステージ、コンポーネント、非大気下アタッチメントにより、粉末XRD、非大気下XRD、PDF分析、SAXSのソリューションを提供します。

XRDynamic 500を見る

SAXS装置

  • SAXSソリューションの世界のパイオニア
  • 最高のデータ品質を誇るラボ用装置
  • アプリケーションに適した最高の柔軟性

アントンパールのSAXSpoint 700/SAXSpoint 500小角X線散乱システムは、高輝度X線源と光学系を採用し、極めて高いスペクトル純度とフラックスを両立したX線ビームを生成します。寄生散乱を低減したビームコリメーションと最先端のハイブリッド光子計数(HPC)検出器を組み合わせることで、SAXS装置に高いS/N比とシンクロトロン並みのデータ品質をもたらします。

SAXS装置を見る

非大気下XRDアタッチメント

  • 膨大な選択肢を持つテクノロジーリーダー
  • 圧倒的な精度の温度測定と均質性
  • 経験に裏打ちされた品質

アントンパールは、1960年代以降、非大気下でのin-situ X線回折のマーケットリーダーとして、この特殊なXRD分野で卓越した専門性を築いてきました。最先端の装置を幅広く取り揃えているため、温度、圧力、相対湿度などを変化させながらサンプルを調べることができます。当社のステージは、ほぼすべての回折装置に簡単に搭載でき、システムに完全に統合できます。 

当社の最新技術である HTK 1500高温チャンバーは、環境ヒーターの新たなベンチマークとなる製品です。このHTK 1500は、結晶性粉末やバルクサンプルを含むあらゆる種類のサンプルを、最高1,500 °Cまで均質に加熱することができます。

非大気下XRDアタッチメントを見る

X線光学系とX線源

  • 最先端の蒸着技術
  • 多層光学機器及びモノクロメータ製造のグローバルリーダー
  • 蛍光X線分析用の標準サンプルに求められるサブアトミックな精度

2019年、AXO DRESDEN社がアントンパールグループに加わりました。多層モノクロメータとX線ミラーの製造で世界をリードするAXO DRESDENは、最先端のコーティング技術で20年以上の経験を持っています。世界中の研究グループとの強いつながりと、ソリューションをオーダーメイドで設計する柔軟性を持つ同社は、X線分析システムの発明者としての経験も豊富です。AXO DRESDENは、アントンパールの強みであるX線源や測定装置の製造技術を活かし、お客様の実験タスクに対して的確なソリューションを提供します。

AXO DRESDENの製品ラインナップを見る

主な論文

アントンパールのX線装置は、様々な分野で最先端の研究に使用されています。ここでは、当社のX線解析装置が引用された最近の論文の一部をご紹介します。

XRD:

Thermal evaluation of polymorphic transitions in layered hybrid organic-inorganic perovskites for energy storage applications. 
Salgado-Pizarro, R., Navarro-Rivero, M. E., Ding, Y., Barreneche, C. & Fernández, A. I.. J. Energy Storage 100, 113483 (2024). 

Ag-MnxOy on graphene oxide derivatives as oxygen reduction reaction catalyst in alkaline direct ethanol fuel cells. 
Wolf, S. et al.. Catalysts 12, 780 (2022).

SAXS:

Deciphering the allosteric regulation of mycobacterial inosine-5′ monophosphate dehydrogenase. 
O. Bulvas, et. al.: Nat. Commun. 2025, 15, doi.org/10.1038/s41467-024-50933-6

AXO DRESDEN:

Laboratory setup for scanning-free grazing emission X-ray fluorescence.
Jonas Baumann et. al.: Analytical Chemistry, 2017, 89, 1965-1971. doi.org/10.1021/acs.analchem.6b04449

Experimental verification of the individual energy dependencies of the partial L-shell photoionization cross sections of Pd and Mo.
Philipp Hönicke et. al.: Physical Review Letters, 2014, 113, 163001-163005. doi.org/10.1103/PhysRevLett.113.163001

アントンパールのWikiページ

X線回折(XRD)

X線回折は、非常に多様な物質を研究するための重要な非破壊分析法です。その最も重要なアプリケーションには、相同定と定量分析、微細構造の解析、結晶構造解析などが挙げられます。

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非大気下X線回折

あらゆる種類の物質は、条件が変わると化学的・物理的挙動を変化させる傾向があるため、非大気条件に関わるパラメーター(温度、圧力、雰囲気、湿度など)を変化させることで、XRDの実験に新たな知見を加えることができます。

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SAXSによるナノ構造解析

SAXSは、タンパク質、高分子、ナノ粒子分散液などのナノ構造サンプルを非破壊で調べることができる手法です。この手法は、サンプルの前処理をほぼ必要としないため、物質を本来の状態で測定することができます。

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アントンパールガイド – ポケットの中の知識

非大気下XRDガイド

このハンドブックは、非大気下でのX線回折(NA-XRD)の分野の概要を紹介しています。内容は、計装化、分析、データの解釈、アプリケーションなど多岐にわたります。

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SAXSガイド

小角X線散乱の分野に初めて触れる方や、知識を深めたい方におすすめです。シンクロトロンまたは社内SAXS装置でのビームタイムのご予定はありますか?基本的な原理、装置のセットアップ、実用面、アプリケーションなどについて学ぶことができます。

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XRDガイド

この無料ガイドでは、X線回折(XRD)の原理についてご紹介しています。X線回折装置の構成方法、XRD測定の実行方法、測定データの解析方法について説明しています。本書では、XRDの世界に初めて足を踏み入れる方々に、この手法の概要をご理解いただきたいと考えております。

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