動的粘弾性測定装置

動的粘弾性測定(DMA)のための最も柔軟で精密な選択肢

動的粘弾性測定(DMA)装置は、材料の粘弾性特性を温度、時間、周波数、振幅の関数として正確に定量化します。DMAは、主に材料の弾性率と剛性の測定に使用されますが、減衰特性、クリープ、応力緩和も測定できます。そのため、ガラス転移温度やその他の特性遷移、フィラーや添加剤の影響、ポリマーの相溶性などに関する重要な知見が得られます。アントンパールは、エアベアリング式のドライブユニットを採用し、引張、曲げ、圧縮、ねじり、さらには複合軸ねじり負荷モードのDMAに適した、これまでにない精度の動的粘弾性測定装置を提供しています。この独自性と柔軟性は、温度、相対湿度、浸漬の影響を受けた材料の特性評価用の幅広いアクセサリーポートフォリオと相乗効果を生み、材料性能と製品の最適化に関する貴重な知見を引き出すのに役立ちます。

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Anton Paar プロダクト

あらゆるアプリケーションに対応する最も柔軟な動的粘弾性測定装置

MCRシリーズでは、精密なエアベアリング式リニアドライブとエアベアリング式回転ドライブにより、引張、曲げ、圧縮、ねじりモードの動的粘弾性測定を行うことができます。最先端の可動式磁気モーターと、光学式エンコーダ技術を搭載した定評のあるECモーター技術を組み合わせることで、高精度な測定と、試験モードの選択における最大限の柔軟性を保証しています。そのため、使用する測定モードを決定するのは装置の限界ではなく、特性評価中にシミュレートしなければならない実際のアプリケーションにおける負荷条件となります。

これまで不可能だった材料の特性評価を可能に

動的粘弾性測定装置MCR 702e MultiDriveは、最先端の可動式磁気モーターと回転ドライブを1台に統合し、試料を交換することなく、1つの試験定義内で引張とねじりモードの動的粘弾性測定が可能です。これにより、等方性材料のポアソン比を初めて単一のサンプルで測定できるようになりました。さらに、複合材料のような異方性材料を調査する場合、方向に依存した迅速な特性評価が可能なため、サンプルの特性をより包括的に分析することができます。こうしたコンセプトにより、同一のセットアップであらゆるタイプの粘弾性測定を行うことができます。

最も影響力の大きい「温度」を制御

アントンパールの装置は最適化されており、最高1,000 °Cまでの均一な温度分布を実現します。測定システムには、固定されたサンプルの近くに温度センサが配置されています。測定・制御される温度は実際のサンプル温度に対応しており、また、センサを手動で位置決めすることなく、全温度範囲にわたって最高の再現性が保証されます。ガスチラー(-90 °C)または液体窒素(-160 °C)のオプションを使用して、冷却を制御することもできます。温度と相対湿度の制御が必要な場合は、湿度オプションを対流式温度制御システムと組み合わせ、相対湿度を5～120 °C、5～95%の範囲で調整することができます。

多様なアクセサリーで、あらゆる動的粘弾性測定を実現

動的粘弾性測定には、三点曲げシステム(TPB)、シングル/デュアルカンチレバーシステム(CTL)、短冊状サンプルのねじり測定システム(SRF)または円柱状サンプルのねじり測定システム(SCF)、フィルム/ファイバーサンプルの引張測定システム(UXF)、パラレルプレートシステム(PP)を使用することができます。材料ポケットは粉体サンプルの特性評価に使用でき、シャフトは、使い捨ての測定システムやカスタマイズされた測定システムに組み合わせることができます。流体環境中での動的粘弾性測定には浸漬オプションがあります。また、カメラオプションは、DMA中にサンプルを可視化し、光学的に知覚可能なサンプルの変化を記録します。カスタムされたシアサンドイッチも提供しています。ご要望をお聞かせください。お客様の測定タスクに合わせたカスタムソリューションをご提案させていただきます。

スマートな機能で手間を省く

当社の動的粘弾性測定装置は独自のスマート機能により、手動設定やユーザートレーニングの必要性をなくし、誰でも使える装置を目指しています。これには、特許取得済みのツールマスター(Toolmaster™)機能が含まれており、接続されたすべての温度制御システムと測定システムを自動的に認識・設定するため、セットアップ時間を短縮し、オペレーターのミスを排除します。QuickConnectカップリングと、最適なアライメント(ZeroGapとZeroAngle)を実現する完全自動化手順により、測定システムの交換が可能になり、ユーザーによる介入なしに正確な測定が可能です。さらに、RheoCompass™ソフトウェアには、あらかじめ定義された試験テンプレートが用意されていますが、より高度な測定用にカスタマイズすることもできます。

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