MCR用アクセサリー:
イモビリゼーションセル
- 「追加パラメーター設定」用アクセサリー
- リアルタイムの紙用コーティング剤の粘度上昇
- 循環水温度制御(循環恒温槽性能に依存)
イモビリゼーションセル(IMC)はアントンパール社の MCRレオメータ用のアクセサリーです。紙用コーティング剤、塗料、スラリーなどの懸濁液の粘度上昇速度、保水率、乾燥率を調べるために設計されています。レオメータで温度、ギャップ幅、せん断応力、圧力差(真空)を直接変化させて製造工程の条件をシミュレーションします。ポンプにより真空状態が作られサンプルの液相が原紙に浸透するため、コーティング剤 に含まれる溶媒量が減少します。粘度上昇過程におけるサンプルの粘弾性挙動の変化をリアルタイムで測定、分析します。
主な機能
清潔な作業環境と高いスループット
IMCによる測定には、直径50 mmのパラレルプレート測定システムを使用します。接液部は耐久性があって簡単に取り外しできるため、セルが洗いやすくなり、生産性やサンプルの処理能力が向上します。清潔な作業環境を実現するために、廃液ホースが付属しています。液温は0~70 °Cに調節でき、真空ポンプはソフトウェアで制御されています。記録及び計算されたすべてのデータと、事前に定義されたワークブックは、レオメータソフトウェア RheoCompassに直接表示されます。

回転試験または振動試験を選択
応力制御された単純な回転試験により、経時的な粘度上昇を利用して、サンプルの粘度上昇の特性を評価できます。これは、粒子分散皮膜の保水特性と脱水処理時の内部構造の変化によって評価されます。また、サンプルの粘弾性特性の変化を分析するために、振動を利用した高度な測定を行うこともできます。

製紙プロセスの最適化
紙用コーティング剤業界において、レオメータは品質管理と研究開発の両方に最適な機器です。粘弾性測定では、製造時や使用時の紙の挙動を予測するために、実用条件をシミュレーションできます。代表的なサンプル:
- 印刷用紙
- 板紙
- (食品)包装紙
- 紙製ラベル
- その他特殊用途用紙

仕様
温度範囲 | 0 ~70 ℃ |
ギャップ幅/塗布層の厚さ | 50~2,000 µm |
せん断応力の範囲 | 0.1~1,500 Pa |
塗布層~原紙間の圧力差 | 0~80,000 Pa |
パラレルプレート測定システム | 直径:50 mm |
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