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熟練の蒸留技術

果物を発酵、蒸留した飲み物が好きな方なら蒸留についてご存じかと思いますが、蒸留は石油産業にも不可欠なプロセスです。分離プロセスによって、沸点がそれぞれ異なるいくつかの「留分」に液体を分けます。アルコール飲料でも原油でも、全ての留分には固有の特性があります。特定の温度で特定の留分を抽出するには、サンプルの沸騰範囲を測定する必要があります。さらに、沸騰範囲を調べることで、様々な留分及び最終製品の純度や品質に関する情報も得られます。この分析で活躍するのがDiana 700です。

過去数年にわたり、ドイツのブランケンフェルデ・マーローにあるAnton Paar ProveTecでこの装置の開発とテストが行われてきましたが、ついに、Diana 700の発表の時が来ました。全社を挙げてこのプロジェクトに取り組み、この装置の完成に向けて全社員が情熱を傾けました。製品マネージャーのSören Draffehnによると、「社員の誰もがDiana 700のことを話題にし、その発表を心待ちにしていた」とのことです。

ローマ神話の女神の名を持つこの装置は、石油及び化学製品業界で製品の沸騰範囲調査に役立つ機能を備えています。通常、このような業界の製品は揮発性物質、つまり蒸留可能な有機化学物質です。「沸騰範囲を利用して様々な石油製品からの収率(イールド)を最大にするには、常圧蒸留試験が非常に重要です」とSören Draffehnは述べています。なお、ローマ神話の女神と同じ名前になったのは偶然で、Dianaは「distillation analyzer」(蒸留アナライザー)の略語です。

この高度な測定機器は、驚くほど簡単に操作できます。重要なメソッドは全て事前設定されているので、オペレーターはパラメーターの設定をする必要がなく、すぐに測定を開始できます。Diana 700に搭載されたソフトウェアにより、初心者も上級ユーザーも蒸留の準備手順を安全に進めることができ、ユーザーエラーの可能性を防ぎます。蒸留フラスコにサンプル100 mLを充填した後、移動式マルチプラグによってフラスコが密封されます。このマルチプラグには高感度温度センサが搭載されており、蒸留中の蒸気温度を測定します。蒸留フラスコはワンタッチで装置に挿入できます。全ての構成要素が高速で温度調整され、すぐに測定を開始できます。ヒーターシールドは自動的に閉じ、ヒーターが正しい位置に調整されます。Diana 700では、選択された基準に従って全てが設定された後にしか蒸留が開始されません。留出量は「密着イメージセンサ」によって測定され、特定蒸気温度での正確なデータがリアルタイムで提供されます。

蒸留の結果は、サンプルの様々な構成要素の沸点を示す沸騰範囲のグラフとして得られます。この情報に基づいて、石油精製における原油蒸留の設計や最適化などができます。また、品質管理の厳しい要件を満たしていることを確認するため、燃料や溶剤などの最終製品も沸騰範囲を使って分析されます。