Anton Paar ShapeTec Bosniaが新たな生産拠点をオープン

2018-04-24 | Corporate, Japan

アントンパール社は生産拠点をボスニアに置き、地域の復興に貢献し、人と人とのつながりを大切にしています。交通至便かつ周辺の企業との関係も良好で、ドイツ語が想像以上に多く使われています。

新たな拠点はブロド市内のシェコバッチにあります。1992~1995年の戦争の爪痕が、今なお残る地域です。多くの建造物がいまだ破壊されたままで、その廃墟が悲惨な過去を物語っています。2018年4月13日に正式にオープンした、Anton Paar ShapeTec Bosnia (APST-BA)の生産拠点は、この地域の希望の光と言ってよいでしょう。2000 m2の敷地内に、事務所、社員食堂、その他の付属施設もあります。35名の従業員と5名のインターンがおり、そのうちCNCの13名は旋盤及び切削加工、9名は板金加工、7名は手作業と組み立てを担います。残りの人員は生産基盤や組織の管理運営に携わります。

APST-BAはサービス会社として、様々な生産技術を提供しています。発注元は、Anton Paar ShapeTec (オーストリア、ブントシュー)、アントンパール本社(グラーツ)、そしてボスニアです。旋盤及び切削加工の部品は、0.02 mmの精度で、20個から1万個を単位として製造します。また、縁取り部品を生産するほか、筐体の粉体塗装仕上げも可能です。「弊社の機器に使われる断熱ポリウレタンフォームは、現在、全てボスニアで生産しています」と、Bernhard Urch (APST-BA取締役)は言います。移転により、さらなる成長を見込んで必要に迫られていた、充分な作業空間を確保できました。現在、20台ほどの機械とツールが稼働しています。Bernhard Urchによると、さらなる拡張についても既に計画されているとのことです。

またBernhard Urchは「勤務は2シフト制です」と述べています。新しい拠点は、旧事務所があったデルベンタから約20 km離れているので、VWのバスを購入し、シャトルバスとして活用しています。