レオメータ・ラマンセットアップ:
MCR Evolution & Cora 5001
- レオロジーとラマン分光法の併用
- 粘弾性測定時のラマンスペクトルの変化を見る
- 官能性と微細構造の変化に対する理解を深める
レオメータ・ラマンセットアップ(レオメータとラマン分光計を接続)は、2種類の強力な測定原理を組み合わせたもので、機械的分光法であるレオロジーと、分子的分光法であるラマンを完璧に融合させています。レオメータから得られる機械的挙動と、ラマンスペクトルから得られる構造パラメータとの関係は、様々な材料の官能性や微細構造の変化、及びそれらが加工や応用に及ぼす影響をより深く理解するうえで重要です。
主な機能
MCRレオメータとラマン分光計の相乗効果を最大限に活用
レオメータとラマン分光計は光ファイバーのラマンプローブで接続されているため、実験台のスペースを節約するために、分光計を自由に配置することができます(ケーブル長4.5 m)。トリガーオプションを使用すると、レオメータを介して分光計を簡単に操作できるようになります。MCRレオメータと温度制御システムは完璧に機能的で、-20 °C~+300 °Cの温度であらゆる種類のレオロジー試験を行うことができます。ラマンプローブは、スペクトルの干渉を最小限に抑えるために石英ガラスプレートを介して作動し、効率的なフィルタリングを行うことで、シリカバックグラウンドの測定が不要になります。プローブの位置は、リニアテーブルとマイクロメータのネジを使って調整できます。
組み合わせるラマン分光器の選択
定評あるMCRレオメータシリーズは、アントンパール社のCoraラマン分光計シリーズの分光計をはじめ、多くのラマン分光計やラマンブローブ(すでに購入済みのものなど)と併用することができます。また、両分野の専門知識を活かし、お客様の用途やご要望に応じて、カスタマイズされたソリューションの開発、提供、サポートも可能です。
モジュール設計と優れた操作性
レオメータとラマン分光計の併用以外にも、MCRレオメータと併用できる優れた光学ツールはいくつもあります。わずか数分のセットアップで、レオメータをラマン分光計と併用したり、他のアクセサリーと交換したりすることができます。ペルチェ素子式および電熱式の温度制御システムは、UV硬化、(蛍光)顕微鏡、小角光散乱(SALS)、偏光イメージングなど、他のレオオプティカルな手法と併用することもでき、時間とコストの節約につながります。MCRレオメータシリーズでは、ツールマスター(ToolmasterTM)やクイックコネクトなど、操作性を向上させるための機能もパッケージに含まれています。
新たな用途の発掘
レオメータ・ラマンセットアップは、サンプルの物理的及び化学的特性を(同一サンプル、同一時間、同一測定条件で)同時に測定できるユニークな機会を提供します。そのため、様々な材料の官能性や微細構造の変化、及びそれらが加工や応用に及ぼす影響をより深く理解することができます。例えば、結晶化のプロセス、化学反応(粘着性サンプルの硬化など)、ポリマーの形態、懸濁液の温度挙動や安定度、生体試料(生物膜や細胞培養)の構造パラメータなどの調査に応用できます。
アントンパール認定サービス
- 世界各地に350名以上のメーカー認定の技術者がいます。
- お客様の言語でサポート
- ライフサイクル全体にわたる資産の保護
- 3年保証
書類
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E-Book - フィールドガイド 食品と飼料の検査 アプリケーションレポート
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