Rheo-Raman | レオロジーとラマン分光法の併用: エポキシ樹脂硬化反応後

MCRシリーズのレオメータとCora 5001 Fiberラマン分光計の組み合わせは、以下のエポキシ硬化反応のレポートに示すように、システムの物理的特性と化学的特性の両方を同時に測定することができます。

レオメータは、一部のプロセスや特定の環境条件下において、さまざまなサンプルの物理パラメータの変化を評価・追跡する優れたツールです。化学反応の場合、レオメータとラマン分光計を組み合わせて化学情報を同時に取得することで、さらなる知見を得ることができます。サンプルの物理的特性と化学的特性が同時に変化するプロセスの例として、エポキシ樹脂の硬化反応が挙げられます。エポキシ樹脂と硬化剤が架橋して、目的の特性を持つ三次元ネットワークが形成される化学反応の結果として、粘度と弾性が徐々に変化します。この変化は、架橋中に官能基が消費されてラマンスペクトルの信号が減少することから、ラマン分光法を用いてモニタリングすることができます。ここで紹介するレオロジーとラマン分光法の組み合わせは、レオメータから両装置の同時測定を始動させられるという利点があります。このため、粘弾性データとラマン分光データは共通の時間軸を共有します。すなわち、2つの技術間の情報利得を容易に相関させることができます。同じ反応の化学データと物理データを比較すると、化学反応の進行が材料の物理的性質の変化に先行するこ とが明らかになります。その理由は、レオメータで測定したマクロな物性が変化するのは、相当量のエポキシ基が反応し、液体とゲル化固体の間に転移した後である一方、通常、化学反応は主に一定の速度で進行しているからです。

ドキュメントのご送付

ドキュメントを受信するには、以下にメールアドレスをご入力ください。

読み込み中...

エラー