MCR用アクセサリー:
ボール測定治具&建築材料セル
- 材料特性評価拡張用アクセサリー
- 大粒子レオロジー測定治具
- 建築材料、食品、スラリー、スラッジ向け
- 温度制御機能を内蔵
大きな粒子を含む懸濁液のレオロジー特性を正確に評価することは実に難しいことです。コーンプレート、パラレルプレート、共軸円筒といった標準的な測定治具は、粒子を含まない、あるいは非常に微細な粒子や顆粒を含む材料にしか適していません。ボール測定治具(BMS)と建築材料セル(BMC)はこの限界を克服し、大きな粒子のレオロジー研究への扉を開きます。
主な機能
ボール測定治具:大粒子レオロジーへの扉を開く
ボール測定治具(BMS)は、多くの食品サンプル(典型的な粒子サイズが1~10 mm)のように、大きな粒子を含むサンプルの流動特性を測定できる設計になっています。Müller-Thyrach*が開発したこの測定原理は、カップ内で偏心回転するボール(球体)に基づいており、これにより縁による乱れや望ましくない滑りを回避します。さまざまな直径のボールをご用意しているため、広範囲のサンプル粘度を測定できます。サンプルの温度は-10~+70 °Cの範囲で精密に制御可能です。優れたモーター制御により、測定治具が1回転するだけで完全な流動・粘度曲線を記録できます。生成された流動場の統合解析では、粘度やせん断速度などのレオロジーパラメーターをオンラインで算出します。

建築材料セル:品質管理や製品開発に適した設計
建築材料セル(BMC)は、セメント、コンクリート、漆喰などの建築材料のように、粒子径最大5 mmまでの懸濁液やペースト状材料の測定を可能にし、加工性、貯蔵可能期間、流動性に関して信頼性の高い情報を提供します。交換可能で頑丈、かつ洗浄が容易なインセットケージと特殊攪拌機は、研磨性の材料にも耐性があり、サンプルの滑りを防止し、混合効果を高めて分離を防ぎます。サンプルと接触する面はすべてステンレス鋼製です。必要なサンプル量はボール測定治具と比較して非常に少なく、ペルチェ式温度制御システムでサンプル温度を0~90 °Cの範囲で制御できます。振動下での動的測定を含め、あらゆる標準的な試験モードが利用でき、高度なレオロジー特性評価が可能です。

実サンプルのレオロジー特性を直接評価
さまざまな現実の材料には、設計上、大きな粒子が含まれています。こうした粒子は、食品の口当たり、一般的な流動特性、硬化挙動、建築材料における添加剤の影響などに重要な役割を果たしています。
代表的な例には、以下のものが挙げられます。
- 建築材料(例:セメント、コンクリート、漆喰)
- 食品製品(例:果肉入りマーマレード、ミートソース、ライスプディング)
- その他の粗い懸濁液(例:スラリー、スラッジ)
建築材料のレオロジー研究について詳しくご覧ください。

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対応装置
*LÄUGER, J., MÜLLER, M., TYRACH, J. (1999). 大粒子懸濁液用の新しいボール測定治具。Applied Rheology, July/August pp. 145–147.