MCR用アクセサリー:
磁気粘性流体測定セル
- 磁気粘性流体に対する磁場の影響を分析
- サンプル温度を-40~+170 °Cの範囲で制御
- 特許取得済みのTwinGap構造により、高せん断速度下でもサンプルを所定位置に保持
- 工学分野や医学分野での応用
磁気粘性流体(MR流体)は、印加された磁場に応じてレオロジー特性がほぼ瞬時に変化する「スマート」材料です。このレオロジー特性の変化(粘度上昇など)は、磁気粘性流体測定セルと組み合わせたMCRレオメータでシミュレーションおよび測定が可能です。このセルは、1テスラ以上の磁束密度を持ち、印加する磁場条件を制御することができます。
主な機能
すべてのパラメーターと結果を完全に制御
磁気粘性流体測定セルを使用して、磁場の印加による磁気粘性流体の構造変化を分析できます。1テスラ以上の磁束密度は、レオメータソフトウェアによって制御および調整されます。また、ホールセンサと温度センサを使用して、実際の磁束密度と温度で測定できます。すべてのパラメーターは直接レオメータソフトウェアに転送されます。事前定義された測定テンプレートと自動消磁プロセスもご利用いただけます。

完全制御下での磁場のシミュレーション
コイルを内蔵した底板が、エアギャップ内で最大1.4テスラの磁場を生成します。底板を覆う磁気ヨークと組み合わせることで、底板に対して均質な磁場と垂直な磁力線を確保できます。液体式とペルチェ式の温度制御を組み合わせれば、-40~+170 °Cの範囲でサンプル温度を制御できます(ご要望に応じて、さらに低い温度も対応可能です)。20 mmのパラレルプレートシステムは、非磁性金属製のため、シャフトに半径方向の力が作用することを防ぎます。

特許技術:高いせん断速度でもサンプルを所定の位置に保持
多くの磁気粘性流体と一部の磁性流体は、磁場の影響を受けると弾性特性を示すため、高いせん断速度が加わるとギャップから漏れる傾向があります。特許取得済みのTwinGap構造は、独自の設計によりこの問題を解決しています。強磁性パラレルプレートシステムの下部、端部、上部にサンプルが充填されています。カバーがシステムを密閉し、サンプルを囲み込むことで、最大3,000 s-1のせん断速度での測定が可能となっています。

幅広い用途に最適なスマートソリューション
磁気粘性流体と磁性流体は、その独自の「スマート」なレオロジー特性により、さまざまな用途に利用されています。代表的な応用例としては、以下のものが挙げられます。
- エンジニアリング:クラッチ、バルブ、シーリング、ブレーキ、ダンパー、ショックアブソーバー
- 医学:薬物標的、磁気熱療法、人工装具
- 免震ダンパー、ボディアーマー、熱伝達、その他多数

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