アントンパール本社が100周年、英国子会社が40周年を迎える

2022-05-24 | Corporate

はじまり

1982年は注目すべき年でした。マイケル・ジャクソンがアルバム「スリラー」を発表し、スティーブン・スピルバーグ監督の超大作「E.T.」が映画館で上映され、初代「コモドール64」が発売され、アントンパールが英国に初の販売子会社を設立した年です。 

1970年代初頭から、アントンパールの製品はスタントン・レッドクロフト社によって英国で販売されていました。1982年、セールスマネージャーのブライアン・レスリー・トレハーン、ケビンとポールのジゲンス兄弟、そしてマイク・スティーブンスは、新天地を開拓することを決意します。当時のアントンパールCEOウルリッヒ・サントナーとその娘バーバラが訪れた後、ロンドンに最初の販売子会社を設立することが決定しました。1982年1月6日、南ロンドンのウィンブルドンにほど近いレインズ・パークにある小さな事務所で、ついにパール・サイエンティフィック社がスタートします。テイクアウトの中華料理店とタイル店の間にある小さな店舗でした。2004年に社名をアントンパール・リミテッドに変更します。2011年にはダブリンに支店を設立し、この支店は2021年にアントンパール・アイルランドとなりました。

「英国アントンパール社で40周年を迎えることができ、社員一同大変誇りに思っています」と、アントンパールの英国マネージングディレクターのヒュー・ベヴァンは言います。ヒュー・ベヴァンは、2014年からゼネラルマネージャーを務め、今回はロンドンで40周年記念のイブニングパーティを主催する予定です。「これは、従業員の意欲、熱意、コミットメント、そしてお客様からいただいたご支援の賜物であり、素晴らしい成果であると思います。次の40年間も共に成長し続けることを楽しみにしています。」

セント・オールバンズで今も続く成長

2012年、英国アントンパール社はロンドンから北へ約40キロの大聖堂の街、セント・オールバンズに移転しました。21世紀を迎えたとき、従業員数は13人、売上高は150万ポンド(約220万ユーロ)強でした。現在、英国アントンパール社は従業員46人、売上高1000万ポンド(1165万ユーロ)以上と、非常に大きな伸びをみせています。 

「当社の真価は、社員の知識、意欲、熱意にあります」とベヴァンは言います。「社員の多くはアントンパールに長年勤務しており、勤続年数が15年以上の社員は現在7人います。2018年には、最も勤続年数の長いブライアン・フィリップスが、30年という驚異的な勤続年数で退職しました。」 

未来に向けた新たな拠点

英国のEU離脱決定による逆風にもかかわらず、さらなる成長のチャンスは十分にあります。英国アントンパール社は、飲料、学術、化学、製薬など、業界を問わず、ますます幅広い顧客にサービスを提供しています。 

ベヴァンによると、同社は今後数年でさらに拡大し、新拠点の計画もすでにあるとのことです。「新本社は、セント・オールバンズのオフィスの2倍以上の広さになる予定です。」「このプロジェクトの完成には数年かかりますが、完成時には、当社の歴史の中で、また新たな節目を祝うことができると思います。」

アントンパールは、高精度のラボ用装置とプロセス測定システムを開発、製造、販売しています。また、お客様のご要望に合わせたオートメーションとロボットソリューションを提供しています。アントンパールは、密度測定、濃度測定、CO2測定、粘弾性測定の分野において世界をリードする企業です。数十年にわたって売上高の約20%を研究開発に投資し続けています。 

英国アントンパール社の成功は、グラーツに本社を置くアントンパール全体の成功を表しています。小さな機械工場を設立してから100年、アントンパールは現在では従業員3,600人以上、45の姉妹会社および子会社、50の販売パートナー、世界110か国以上に事業所を持つグローバル企業へと成長しました。