アントンパール、Multiwaveの新シリーズを発売

アントンパールは1989年からマイクロ波分解技術を使用しています。現在、ASC製品ラインにはMultiwaveの最新シリーズが導入されています。「前モデルのMultiwave 7000単体と比較して、現在では3種類の装置を提供しています」と製品マネージャーのアストリッド・クナルは説明します。この価値の階層化は、納入範囲と価格の段階的変化により、顧客に理想的な分解装置を選択する機会を提供します。

7101、7301、7501
Multiwave 7101は最も手頃な価格のモデルであり、お客様はこの装置で独自の外付け冷却装置を使用できます。Multiwave 7301はMultiwave 7000の最新型です。「Multiwave 7501では、塩化水素や王水などに対する耐食性を高めるために、装置内の特定の部品を改良しました。また、この装置は、微量の酸を除去するために、より集中的な洗浄手順を使用しています」とアストリッド・クナルは述べています。

モニター付きの高速分解
分解の目的は、さまざまな分析目的に備えてサンプルを完全に溶解することです。分析される元素や化合物が一定の量で含まれていることが重要です。新シリーズの3つのモデルはすべて、PDCコンセプトである加圧分解チャンバーに基づいています。この方法では、密閉容器内で高圧と高温を使用して、制御された非常に高速かつ効率的な方法でサンプルを分解します。新シリーズでは、最大300 °Cおよび199 barの条件が可能です。

さまざまなサンプルの準備
セラミック、食品、環境、ポリマー、石油、化粧品、医薬品など、Multiwaveの新シリーズでは、ラックに応じて最大28種類のサンプルを1回の測定で分解できます。サンプルの重さは0.1 g〜4 g、試薬量は500 μL〜50 mLまで可能です。Multiwaveシリーズは、酸蒸気や反応ガス、マイクロ波放射に対する保護、フォールトトレラントソフトウェア、ウィンドウシールド、ドリップカップなどのさまざまな安全機能を備えており、市場に出回っている同種のマイクロ波分解システムの中で最も安全性の高いものとなっています。