MCR用アクセサリー:
Rheo-SALS
- 小角光散乱(SALS)とレオロジーの融合
- レオロジーと微細構造の起源との関連性を解明
- 認証済みレーザー安全コンセプトを採用したクラス1レーザー
- 粒度分布の推定機能を搭載した専用解析パッケージ
- 温度範囲は-20~+300 °C
小角光散乱法(SALS)とレオロジー測定は、複雑な流体の微細構造と機械的特性との依存関係を理解する上で不可欠な組み合わせです。SALSは、照射レーザーの波長の範囲で構造解析を行うための確立された手法です。アントンパールのRheo-SALSは、広範囲にわたる構造測定のために広い散乱角を提供します。せん断依存性の微細構造の変化やせん断中の結晶化プロセスに関する貴重な知見を得ることができ、エマルジョン、懸濁液、ポリマー溶液の製造や開発など、さまざまな用途で利用されています。
主な機能
レオロジーデータと構造情報をリアルタイムで同時に取得
Rheo-SALSセットアップでは、一次レーザービームが、光を散乱するせん断後のサンプルに集束します。これにより、構造情報とレオロジーデータを同時に、リアルタイムで収集することが可能となります。このセットアップでは、すべてのレオロジー試験モードを利用でき、ペルチェ式(-20~+200 °C)または電熱式(最高300 °C)の温度制御システムと組み合わせることができます。底板を加熱し、フードで温度勾配を低く抑え、窒素パージによりサンプルの酸化を防ぐことができます。サンプルの粘度に応じて、パラレルプレートまたはダブルギャップシステムを使用できます。

最高レベルの安全性を実現するクラス1レーザー
SALSオプションを使用すると、サンプルの前後に偏光板を使用し、偏光および偏光解消光による測定が可能です。モジュール式のオープン設計は、レーザーダイオード、CCDカメラ、光学系、偏光板で構成されており、上部モジュールにはレーザーが組み込まれています。レーザーはクラス1に準拠し、認証済みのレーザー安全コンセプトを採用しています。光学系はレーザーとは独立して動かせるため、サンプル上のさまざまなポイントに柔軟に焦点を合わせることができます。このオプションは事前に位置調整済みのため、ユーザーによる大掛かりな調整は不要です。設置時間を最小限に抑え、測定時間を最大限に確保できます。

内蔵CCDカメラによる画像や動画とデータの連携
内蔵カメラは試験中に自動的に画像と動画を記録し、RheoCompassレオメータソフトウェア内でレオロジーデータと直接リンクさせることが可能です。一度保存した測定画像や映像は、いつでも分析可能です。レオメータとCCDカメラはソフトウェアで制御され、散乱パターンは専用ソフトウェアパッケージ(粒度分布の推定を含む)を用いて詳細に分析できます。測定と分析技術のこの理想的な連携により、研究開発に有益なデータが手に入ります。

RheoOpticsツールボックス:Rheo-SALSを他の光学手法と組み合わせて、全範囲にわたるサンプル分析を実現
SALSオプションは、MCRレオメータ用のモジュール式RheoOpticsツールボックスの一部です。SALSオプションは、ラマン分光法、赤外分光法、光学顕微鏡、偏光イメージング、UV硬化などの他の光学ツールと素早く切り替えることができます。これらの光学ツールはすべて、ペルチェ式および電熱式の温度制御システムと組み合わせることもできます。アントンパールでは、粒子画像流速測定(PIV)、誘電分光法、小角X線散乱(SAXS)、小角中性子散乱(SANS)用のアクセサリーも提供しており、MCRレオメータに簡単に取り付けることで、構造分析の可能性をさらに広げることができます。

スマートな材料開発のための深い知見
せん断によって微細構造に変化が生じる材料、あるいはせん断に依存する結晶化プロセスを持つ材料は、すべてRheo-SALSによる分析に適しています。一般的に、Rheo-SALSは、固有の微細構造を持つすべてのサンプルに使用できます(例えば、光学顕微鏡と組み合わせてレオロジーを補完する手法として)。代表的な材料例としては、エマルジョン(食品や消費者向け製品など)、懸濁液、コロイド溶液、界面活性剤、ポリマー溶液、ポリマー融体、ポリマーブレンド、ソフトマター(ライフサイエンス用途のハイドロゲルなど)などがあります。

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