軟膏のちょう度とは何か?
軟膏のちょう度とは、クリームやゲル、軟膏などの半固形製剤の硬さや軟らかさのことです。この指標は、製品が肌の上でどれだけのびるか、保管中にどれだけ安定を保てるか、そして使用時にどれだけ性能を発揮できるかを決定づけます。適切なバランスのちょう度は、医薬品と化粧品のどちらにおいても不可欠であり、使用感、安定性、製品全体の品質に影響を与えます。
軟膏のちょう度に影響を与える要因は何か?
軟膏のちょう度は、配合成分と製造条件に左右されます。基剤・乳化剤・有効成分の比率、混合時の温度やせん断力はすべて、質感と硬さに影響を与えます。保管期間や保管温度などの外部要因もちょう度をさらに変化させるため、ロット間の均一な品質と性能を確保するには、信頼性の高い測定が不可欠です。
軟膏のちょう度の測定方法
テクスチャーアナライザーやレオメータでは、半固体特性の評価、特に軟膏の流動性や変形挙動を理解するための高度な材料研究が可能ですが、迅速な品質管理検査においては、薬局方の軟膏のちょう度に関する規定でも針入度試験が依然として推奨されています。
レオロジー試験とは異なり、針入度試験では、迅速かつ標準化されたちょう度検査が可能です。迅速で品質管理に適しており、誰でも簡単に実施でき、材料構造の深い分析ではなく、単純な硬さ比較に必要なすべての情報を提供します。
アントンパールのPNR 500は操作が簡単な装置で、標準試験法に準拠しており、医薬品や化粧品に特化したアクセサリーもご用意しています。複雑なデータ解釈をせずとも、トレーサブルな測定結果が約束されます。
| 測定方法 | 測定するもの | 主な出力値 | 標準構成 | 主な用途 |
| 針入度測定 | 標準化されたプローブがサンプルに侵入する際の抵抗 | 針入度(PU)= 深さ0.1 mm、硬さ/ちょう度クラス | 中空円錐/マイクロコーン(質量と貫入時間は定義済み)、容器、温度制御 | 薬局方の好ましい品質管理法(Ph. Eur. 2.9.9)、出荷試験、ロット間の迅速比較 |
| テクスチャー分析 | サンプルを変形させる、押し出す、または分離させるのに必要な力 | ピーク力(Nまたはg)、仕事量/面積(展延性)、粘着性/タック、凝集性 | 圧縮/逆押し出しセル、展延性測定用治具、タックプローブ | 取り扱い性および官能特性の代替指標:展延性、タック、塗布時の「質感」 |
| レオロジー測定 | せん断/ひずみ制御下での流動性と粘弾性の挙動 | 粘度とせん断速度の関係、降伏応力、G′/G″、チキソトロピー(ループ面積) | コーンプレートまたはパラレルプレート(多くは粗面)、温度制御 | 製剤および安定性:ポンプ移送性、たるみ抵抗性、貯蔵/輸送挙動 |
PNR 500:信頼性の高い軟膏のちょう度測定
PNR 500 針入度試験器は、軟膏、クリーム、ゲル類のちょう度測定における最先端のソリューションです。軟膏やクリームの試験といった用途において、PNR 500が使い勝手がよく、目的に応じて構成を変更できることから、有効活用が可能です。中空コーン、マイクロコーン、1/2コーン、1/4コーンなど、交換可能な部品を幅広く取り揃えており、軟らかい化粧用ローションから高ちょう度の医薬用軟膏まで、さまざまなちょう度に完璧に対応します。また、包括的なIQ|OQ|PQ文書化サービスにより、規制業界における迅速な適格性評価と完全なトレーサビリティをサポートしております。
薬局方に規定される標準試験法
軟膏のちょう度試験は、欧州薬局方2.9.9などに規定される試験法に従って行われます。こうした薬局方では試験法として、所定の条件下で中空コーンまたはマイクロコーンをサンプルに貫入する針入度測定が定義されています。その結果得られる針入度(PU)は、製品の硬さや展延性を示す指標で、比較可能性と規制適合性が確保されます。