
アントンパールの密度計:ガラスU字管の増産と校正の改良
2025-03-31 | Corporate
最高精度を誇るガラスU字管を増産
アントンパールのDMA密度計の要となるのは、ホウケイ酸ガラスでできた測定センサーです。ホウケイ酸ガラスは、高い耐薬品性、機械的安定性、低熱膨張率を特徴とした素材です。こうしたガラス部品は、オーストリア・グラーツにあるアントンパール本社のテクノロジーセンターに隣接する新しい自社ガラス製造施設で、厳格な品質管理の下で製造されています。内製することで、すべての製造工程を監視して最適化することができ、製造公差をさらに狭めることができます。今回の新しいガラス製造施設への投資により、最高精度のガラス振動U字管の生産量を大幅に増やすことが可能になりました。
パルス励起法(PEM)とその利点
DMAシリーズの主な特徴は、特許取得済みの「パルス励起法(Pulsed Excitation Method、PEM)」です。これは、ガラス製のU字管を固有振動させ、サンプルの密度を高い精度で測定する技術です。これにより、測定誤差が減り、システムの長期安定性が増します。ガラス製変角振動子の製造技術の向上により、この励起法の感度がさらに高まり、より正確な測定が可能になりました。
静水圧天秤とISO認証
ガラス製造の最適化に加え、アントンパールは静水圧天秤の改良にも投資してきました。これは、参照物質を高い精度で測定する上で不可欠な機器であり、測定装置のトレーサブルな校正の基礎となります。ISO 17034認証は、校正基準が信頼性と安定性に関する最高の要件を満たしていることを保証するもので、ISO 17025認証は、認定範囲内のすべての校正活動とそのトレーサビリティをカバーするものです。これらの認証は、最高の品質基準を保証し、測定装置が世界中で参照システムとして使用できることを保証しています。
研究と産業への影響
ガラス製造と校正技術の進歩は、多くの応用分野に直接的な影響を与えます。あらゆる産業で、測定精度の向上により、品質管理と最適化を新たなレベルに引き上げることが可能になります。また、精度向上により測定プロセスが高速化し、時間とコストを節約できるようになります。規制環境では、法規制や基準への準拠が不可欠であるため、今回のイノベーションは明確な競争優位性をもたらします。
革新的なセンサー技術、最適化された生産、厳格な品質管理を組み合わせることで、アントンパールはデジタル密度測定のリーダーとしての地位を強化しています。新しい生産方法と校正手順への投資は、精度と信頼性に対する当社の長期的な取り組みを反映するものです。
DMA:常に優れた性能をお客様に提供します。