ポリマーサンプルからの臭素系難燃剤のマイクロ波溶媒抽出法(MAE)

欧州連合(EU)のRoHS指令(有害物質の使用制限)では、電気電子機器において鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6種類の有害物質の使用を規制しています。一般的に難燃剤として使用されている、これらのポリ臭化化合物は、測定に溶媒抽出技術が必要であり、通常は抽出後にGC-MS分析を行います。

ペンタブロモジフェニルエーテル(PentaBDE)やオクタブロモジフェニルエーテル(OctaBDE)といった低臭素化同族体とは異なり、デカブロモジフェニルエーテル(DecaBDE)は一定の制限付きで使用が認められております。これは、その高分子量と疎水性から、不活性であると考えられているためです。
しかし、この難燃剤の生体利用性や生物蓄積性に関する疑念は、ますます重点的に研究が進められています。加えて、脱臭素化が生じる可能性があり、それにより有害な生成物が生じるおそれがある点も考慮しなければなりません。したがって、DecaBDEのモニタリングの必要性を問う必要がありますが、これは環境サンプルに限った話ではありません。
従来のソックスレー抽出法は時間と溶媒を大量に消費することが知られていますが、MAEはこの欠点を克服することができます。
以上を理由に、Box-Behnken計画を用いて、ポリエチレンとポリスチレンの2種類のポリマーからDecaBDEを測定するMAE法を開発しました。1

[1] A. Ranz et al. Talanta, 2008, 76, 102-106

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