R290中のオイル循環率(OCR)をインラインで測定し、リアルタイムに正確な結果を取得

環境にやさしい冷媒は、R290(プロパン)をはじめ、世界的に増えています。R290の冷凍サイクルでは、特に循環油の量が重要になります。アントンパールは、インラインでオイル濃度を精度高くリアルタイムに測定するソリューションとして、精度と信頼性の高いL-Sonic 6100をすでにご用意しています。

R290中のOCR測定

冷凍業界の世界的なトレンドは、地球温暖化係数(GWP)が低く環境に優しい冷媒へと意識的に移行し、ハイドロフルオロカーボン(HFC)を徐々に置き換えていくことにあります。
また、Fガス規制(図1)を考えると、R290やプロパンもまさにこの潮流に乗っています。R290は、熱力学的・冷凍力学的に優れた特性を持つ自然冷媒です。この冷媒はGWPが3と低く、ヒートポンプやモバイルエアコンの循環サイクルに使用される新しいエコ代替冷媒の一つとして、すでに大きな成功を収めています。

R290などの冷凍サイクルの効率を左右する重要な要素は、使用する冷媒のオイル濃度で、これはオイル循環率(OCR)とも呼ばれます。
オイルは、コンプレッサーの潤滑のために冷凍サイクルに追加する必要があります。オイルがなければ、コンプレッサーは短期間で摩耗し、故障してしまいます。しかし、冷凍サイクルへのオイル添加がシステム全体の効率に悪影響を与えることも事実です。したがって、コンプレッサーの適切な寿命と最高の冷却効率を確保するには、冷媒にできるだけ少なく、ただし必要な量のオイルを添加することが必要になります。
ここでの目的は、最高の性能を発揮する上で最適なオイル/冷凍組成を特定することです。
アントンパールはL-Sonic 6100センサで、この決定的なパラメーターをリアルタイムに直接、連続的に監視できる、実績のある高精度なOCR測定のインラインソリューションを提供しています。L-Sonic6100を使えば、高価で複雑な圧力ピクノメータによる測定は過去のものとなります。
このように、アントンパールのソリューションは、ラボのコスト削減と、冷凍サイクル内の最適なオイル含有量の効率的なリアルタイム設定おいて重要な役割を果たします。
プロパン(R290)などの可燃性冷媒の場合、アントンパールでは、信頼性の高い既製品として、主要国のEx認証を取得したL-Sonic 6100 Ex-dも迅速に提供しています。

 

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