MCR温度制御システム用アクセサリー:
低温オプション
- 電熱式・対流式温度制御システムとの組み合わせが可能
- -15 °C、-90 °C、または-170 °Cまで対応の低温用カスタムソリューション
- システムの自動構成とエラー防止のためのToolmaster機能
広い温度範囲にわたって粘弾性特性を評価する必要がある場合は、低温条件下での試験が不可欠です。例としては、ポリマーの相転移、ガラス形成材料(グリセロールなど)の物理的劣化、接着剤の接着特性、潤滑油・グリース・アスファルト・ビチューメンのレオロジー特性などが挙げられます。アントンパールの低温オプションは、電熱式および対流式の温度制御システムにより、サンプルを-15 °C、90 °C、さらには-170 °Cまで冷却することができます。MCR RheoCompassソフトウェアとToolmaster機能による自動認識および設定により、誤った設定を選択することはほぼ不可能になっています。
主な機能
あらゆる低温用途に対応:-170 °Cまでの冷却ソリューション
電熱式温度制御システム(P-/H-ETD)および対流式温度制御システム(CTD)向けに、温度範囲が異なる3つの低温オプションからお選びいただけます。いずれのオプションも、周囲温度以上の動作時(例:試験後に周囲温度まで冷却する時)を含め、最大70 °C/minの高速冷却を実現します。特別な工具を必要とせず、準備は数分で完了します。乾燥空気または不活性ガスによるフラッシングにより、温度制御システムと測定治具の凍結を効果的に防止します。

ソリューション1:-15 °Cまで対応のガスチラーユニット10(GCU 10)
GCU 10は、液体窒素を使用せずに最低-15 °Cまでの中程度の温度域を使用できる設計になっています。液体窒素は高価な上、規制対象であることが多く、使用が禁止されている場合もあります。独自の熱交換器により、循環恒温槽で生成された冷気をガス流に伝達し、オーブン温度を直接制御します。目的の最低測定温度に応じて適切な循環恒温槽を選べるため、過剰な設備による不要なコストの発生を回避できます。シンプル、低予算、省エネを特徴とするこのソリューションは、室温よりわずかに低い温度での作業に最適です。

ソリューション2:-90 °Cまで対応のガスチラーユニット20(GCU 20)
GCU 20は圧縮ガス(空気または不活性ガス)を用いてサンプルを-90 °Cまで冷却します。冷却されたガスと温かいガスを自動的かつ連続的に切り替えることで、エネルギー消費量、ガス消費量、発熱量を最小限に抑えます。これにより、1回の試験で温度制御システムの全温度範囲をカバーすることが可能となります。液体窒素を使用し、時に補充を必要とする低温オプションとは異なり、GCU 20はダウンタイムを必要としません。施設の安全規定で液体窒素の使用が禁止されている場合は、数時間にわたる実験を行うのに最適なソリューションです。

ソリューション3:-170 °Cまで対応の液体窒素気化器20(EVU 20)
EVU 20は、別途設置されている通常50 Lまたは100 L容量のデュワー瓶から供給される液体窒素を用いて、オーブン温度を直接制御します。このシステムは、-170 °Cまでの全温度範囲において、長期測定時でも安定した温度制御を実現できる設計になっています。液体窒素の消費量は、目的の温度に応じて最適化されるため(5~12 L/h)、運用コストを削減できます。さらに、周囲温度以上では自動的に空気または不活性ガス(例:窒素)に切り替わるため、消費量が最小限に抑えられます。これにより、1回の試験で温度制御システムの全温度範囲をカバーすることが可能となります。

技術仕様
温度制御システム(原理) | ガスチラーユニット10 | ガスチラーユニット20 | 液体窒素気化器20 |
---|---|---|---|
CTD 450 TDR(電熱対流式) | -15~+450 °C | ご要望に応じて対応 | -150~+450 °C |
CTD 600 MDR(電熱対流式) | ご要望に応じて対応 | -90~+600 °C | -170~+600 °C |
CTD 1000(電熱対流式) | ご要望に応じて対応 | ご要望に応じて対応 | -150~+200 °C(EVUなしで1,000°C) |
CTD 200/GL(電熱対流式) | ご要望に応じて対応 | ご要望に応じて対応 | -50~+150 °C(EVUなしで200 °C) |
P-/H-ETD 400(電熱式) | - | -80~+400 °C | -150~+400 °C |
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