MCR用アクセサリー：
電気粘性流体測定セル

主な機能

レオロジー測定中に電場を印加

MCRレオメータシリーズは、最大DC 12,500 V（直流、ピーク間25,000 V、最大電流1 mA）の無段階可変電場でER流体の特性評価を行います。交流（AC）もオプションで利用できます。電圧は測定治具のシャフトに印加され、測定治具（プレートまたはカップ）が接続されるとすぐに電気回路が閉じます。パラレルプレート（最大50 mm）と共軸円筒（最大27 mm）の測定治具はどちらも、各種温度制御システム（ペルチェ式、電熱式、対流式）と組み合わせて、 -50～+300 °Cの温度範囲を適用できます。ご要望に応じて、さらに低い温度にも対応しています。

最大限の安全性を誇る測定制御

認証取得済みの統合安全コンセプトにより、便利で安全な操作を保証しています。安全フードやオーブンが開くと、すぐに電流が止まります。すべてのレオロジー試験は、振動モードでの高感度な測定であっても、電場を印加した状態で実施できます。レオメータのRheoCompassソフトウェアは、電場とレオロジーパラメーターを制御および監視します。個別の測定手順を定義することも、あらかじめ定義された試験テンプレートを使用することもできます。また、このソフトウェアでは、測定後のデータ処理やレポート作成も可能です。

ER流体の研究

電気粘性流体測定セルは、特に電気活性粒子（直径最大50マイクロメートル）を電気絶縁性流体に懸濁させたER流体（エレクトロレオロジー流体）の研究用に設計されています。この種の流体は、電場印加により変化する独自の「賢い」レオロジー特性を持つため、その特性を評価する必要があります。ただし、この測定セルは、電場の影響下で流動特性が変化する材料であれば、どのような材料であっても測定できます。代表的な例には、以下のものが挙げられます。

ハプティクスデバイス（例：遠隔手術用）
コンピューター用タッチパネル（例：視覚障がい者用の点字ディスプレイ）
クラッチ、ブレーキ、ポンプ、ダンパー、ショックアブソーバー
原油（例：ポンプ圧送性への影響）
印刷用インク
食品（例：チョコレート、デンプン懸濁液）