食品 | 乳製品業界における噴霧乾燥プロセスのモニタリング

粉ミルクの製造業者は、濃度及び粘度のモニタリングにより、時間、エネルギー消費量、製品品質という点で蒸発及び噴霧乾燥プロセスを最適化しています。蒸発ステップの入口及び出口における粘度及び濃度の測定値は、自動プロセス管理に役立つ最高のデータになります。 アントンパール社のインライン屈折計L-Rix 5100は、食品及び飲料製造プロセスにおける継続的な総溶解固形分濃度のモニタリングに最適な装置として定評があります。L-Vis 510を用いたインライン粘度測定により、信頼性の高いプロセス管理システムが完成します。

粉ミルク製造

粉ミルク(粉乳)は、牛乳を蒸発させて乾燥させることで製造される乳製品です。牛乳を乾燥させる目的のひとつは、牛乳の保存です。粉ミルクは水分含有量が少ない(2.5 - 5%)ため、液体の牛乳よりも消費期限がはるかに長く、冷蔵する必要もありません。もうひとつの目的は、かさを減らして輸送の経済性を高めることにあります。

粉ミルクは通常、噴霧乾燥またはドラム乾燥により製造されます。噴霧乾燥は2段階で実施されます。第1の段階では、前処理した牛乳を蒸発させ、総乾燥固形分(%TDS)を45~55 %にします。第2の段階では、その濃縮物をポンプで乾燥タワーに送り、最終的な乾燥を行います。

蒸発及び噴霧乾燥プロセスの両方を稼動させるためには、牛乳の粘度と%TDSを最適かつ正確に保つことが重要です。プロセスと最終製品の品質を最適化するためには、蒸発カラムの入口と出口において、それぞれ牛乳とコンデンスミルクの濃度及び粘度のインラインモニタリングを実施することが欠かせません。

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