MCR用温度制御:
電熱式温度制御システム(ETD)
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すべての材料は温度に依存したレオロジー挙動を示すため、レオロジー試験には正確な温度制御が不可欠です。電熱式の温度制御システムは、主にポリマー溶融体やホットメルト、樹脂やエポキシなどの硬化材料の高温レオロジー測定に使用されます。このシステムは、高い昇温速度と冷却速度、優れた温度精度と安定性を特徴としています。
主な機能
-150～+400 °Cの範囲で、迅速かつ正確な温度制御
アントンパール社の電熱式温度制御は、承認済みの加熱技術であり、最大50 °C/minの昇温速度を実現し、目的の測定温度に到達するまでの待ち時間を最小限に抑えます。デフォルトでは、利用可能な温度は室温～400 °Cの範囲です。冷却時間を短縮し、測定スループットを向上させるために、アクティブな冷却と昇温が可能です。液体窒素またはガスチラーユニットをベースにした低温オプションと組み合わせることにより、温度は最低-150 °C、冷却速度は最高100 °C/minが可能になります。アクティブに加熱されたチャンバーは、サンプル内の不要な温度勾配を最小限に抑え、不活性ガスによるフラッシングを可能にして、試験中の劣化を防ぎます。チャンバーにはスライド式のレールがあるため、手が届きやすく、サンプルのトリミングも容易です。シャフトクーリングにより、測定ジオメトリが冷却され、オーバーヒートを防ぐことができます。
柔軟性とエラー防止
このシステムは、パラレルプレート、コーンプレート、共軸円筒、ダブルギャップの測定システムに対して、電熱式温度制御を行います。特殊な測定には、大きな粒子を含むサンプルなどにスターラーや羽根を使用することもできます。冷却媒体用のクイックコネクタとMCRレオメータへの接続により、数秒で迅速かつ簡単に取り付けることができます。温度制御システムは、何千回も承認されているMCRレオメータの技術と組み合わせて使用します。Toolmaster™機能は測定エラーを防ぐために、接続された温度制御システムと測定システムを自動的に認識して設定します。非常に低粘度の液体(水や溶剤など)を測定するために感度を向上させたXLバージョンもご用意しています。
特殊測定用の追加アクセサリー:
特殊な測定のために、下部プレートを様々な直径や材質に交換できるインセットバージョンを提供しています。使い捨てのカップとプレートは、粘着性のあるサンプルを洗浄したくない場合や、サンプル前処理をハイスループットで行いたい場合に使用できます。高度な測定要求(壁の滑り防止や硬化反応の特性評価など)に対応するために、様々な種類の表面(粗面化やサンドブラストなど)を持つ測定システムを提供しています。電熱式温度制御システムは、さらに、サンプルの蒸発や乾燥を防ぐための溶剤トラップと組み合わせることができます(コーティング剤、塗料、食品のレオロジー測定向け)。すべての測定システムは社内で製造しており、堅牢性、高耐久性、信頼性を誇るアントンパール社の定評ある品質を提供し、ダウンタイムを最小限に抑え、点検保守コストを削減します。
高度な材料特性評価にも対応
アントンパール社では、標準的な電熱式温度制御システムの他に、レオマイクロスコープ、小角光散乱システム、偏光イメージングオプション、ラマン分光計、及び独自開発の光学アクセサリと組み合わせて使用できるモジュール式電気システムを提供しています。これらの組み合わせにより、サンプルの最小の微細構造の変化と、巨視的な「全体像」の情報を同時に得ることができます。室温から300 °C(ご要望に応じてそれ以上)までの温度範囲に対応した温度制御システムは、UV光オプションと組み合わせることで、UV反応性サンプルのレオロジー特性評価を行うこともできます。
アントンパール認定サービス
- 世界各地に350名以上のメーカー認定の技術者がいます。
- お客様の言語でサポート
- ライフサイクル全体にわたる資産の保護
- 3年保証
