マルチパラメーター分析システム：
Modulyzer オイル

潤滑油サンプルのマルチパラメーター測定で時間を節約

アントンパールのModulyzer Oilは、1回の測定で複数の重要な品質管理パラメーターを測定し、ラボの効率を高め、作業負荷を軽減し、1日に測定できるサンプル数を増やすことができます。さまざまな潤滑油の品質管理を行っている研究所や企業は、1回の測定で特定の要件に基づいた結果を迅速に得ることができます。粘度、密度、屈折率を同時に測定しながら、粘度指数、絶縁油のカーボンタイプ組成（ASTM D2140）、石油の炭素分布（ASTM D3238）を自動計算しますが、これらはすべて1つのセットアップの1本のシリンジで行われます。 

最高のコスト効率と生産性

Modulyzer Oilの小型測定セルは、必要なサンプル（最大12.5 mL）と溶媒の量が極めて少ないため、廃棄コストを最小限に抑えることができます。温度制御にはペルチェ素子を使用しているため、消費電力が少なく、サンプルあたりのコストを抑えることができます。Xsample 530サンプルチェンジャーによる高度な自動化は、生産性を向上させ、ヒューマンエラーのリスクを低減し、オペレーターが他の作業を行えるようにします。Modulyzer Oilでは、夜間や週末の測定も可能です。

潤滑油分析ではコンプライアンスが重要

Modulyzer Oilは、すべての国際規格と製品仕様に準拠しています。粘度と密度の測定はASTM D7042、D4052に、屈折率の測定はASTM D1218に準拠しています。

また、ASTM D2501に準拠した粘度-重力定数（VCG）の算出とASTM D2502に準拠した平均相対分子量の推定により、それぞれカーボンタイプ組成（ASTM D2140）と炭素分布（ASTM D3238）を決定することができます。

サンプルの多様性に合わせた最大限の柔軟性

Modulyzer Oilには、粘度、密度、温度、屈折率の幅広い測定範囲が備わっています。鉱物油、エンジンオイル、プロセスオイル、絶縁油、化粧品、薬用グレードのホワイト油など、さまざまなオイルや潤滑油の測定が、他のキャピラリー、バス、装置を使用することなく可能です。また、粘度が不明なサンプルを測定する際にも、キャピラリーのサイズを試行錯誤することなく、柔軟に対応することができ、時間の無駄を省くことができます。

巧みな機器のセットアップにより、簡単な操作と低メンテナンスを実現

Modulyzer Oilは設置から操作まで、すべてのステップが驚くほど簡単です。ソフトウェアは直感的に操作でき、必要なパラメータをすぐに表示できます。計算は統合されたPCによって自動的に行われます。粘度計の金属製測定セルと屈折計の測定プリズムは非常に頑丈で、道具を使わなくても手がとどくため、簡単に清掃することができます。