MCR用アクセサリー:
湿度制御オプション

温度と相対湿度の精密制御

対流式温調システム(CTD 180 Humidity Ready)と組み合わせることで、特性評価中にサンプルを取り囲む空気の温度と相対湿度を5～120 °C、5～95 %rHの範囲で確実に制御できます。測定中は相対湿度と温度を一定に保つか、傾斜または段階的に変化させることができます。湿度試験チャンバーの設計と指向性のある乾燥空気流により、水分の凝縮を防ぐことができるため、相対湿度が高くてもサンプル特性を正確に評価できます。 

あらゆる種類の粘弾性特性の評価向けの柔軟なセットアップ

標準的な形状(パラレルプレート、コーンプレートなど)に加えて、特殊な形状(分割リング)を湿度オプションと組み合わせて使用することで、せん断下でのサンプル特性を評価できます。これにより、乾燥効果と硬化の再現性のあるせん断粘弾性の特性評価が可能になります。このようにして、接着剤やシーリング材、塗料やコーティング剤だけでなく、食品や化粧品、さらには製薬やライフサイエンス分野で使用されるハイドロゲルに対する相対湿度の影響を研究することができます。これに加えて、湿度オプションは 拡張レオロジー研究 が可能な測定システムと合わせて使用でき、温度と相対湿度の影響を受けた薄い箔やフィルムの特性評価が可能になります。

ねじり、伸長、曲げ、圧縮モードのDMA測定に対応

湿度オプションは、 1つ または 2つのECドライブ だけでなく、 1つのリニアドライブを備えたMCRレオメータにも使用できます。これにより、すべての変形モード(ねじり、引張、曲げ、圧縮)における材料の完全な解析が可能になります。

例えば、吸湿性粘弾性固体の挙動に対する相対湿度の影響は、動的機械分析を行うことにより湿度制御チャンバー内で測定できます。これにより、吸湿性ポリマー(ポリアミドなど)だけでなく、製薬や化粧品産業(ゼラチンなど)または食品システムでカプセルシェルとして使用されている材料の特性評価が可能になります。このような材料では、水は可塑剤として作用し、機械特性を低下させるだけでなく、ガラス転移温度や体積を変化させることもあります。

材料特性評価用の標準手法以外のソリューション

湿度オプションは標準手法以外の特性評価に使用できるアクセサリーと組み合わせることもできます。例えば、 粉体レオロジーの特性評価に適したアクセサリーと組み合わせることにより、相対湿度が粉体の流動性や凝集力に与える影響を分析できます。さらに、 トライボロジー測定セル と組み合わせることにより、吸湿性ポリマーなどの吸水性材料のトライボロジー特性に対する相対湿度の影響を分析できます。さらに、湿度オプションは UV光硬化システムと組み合わせて使用することもできます。これにより、医療用途での3Dプリント用ハイドロゲルなど、特性評価の新たな分野が切り開かれます。

RheoCompassソフトウェアによる簡単なセットアップと完全な制御

MCRレオメータに接続可能なすべての標準アクセサリーと同様に、湿度オプションにもToolmaster™機能が搭載されており、アクセサリーをRheoCompassソフトウェアで直接認識して構成できます。これにより、関連するすべての設定パラメーターを簡単に定義して制御し、環境パラメーター、温度、相対湿度を、粘弾性及び動的機械分析の結果と同時に記録できます。